柳津森林公園/高塚高原キャンプ場(福島県)
2008年 11月

   

今回向かう先は天気予報に従って福島方面とした。
お気に入りの北東北の方面が希望なのだけれど、どうやらこの期間の天候が思わしくないようだ。

さてそうすると、たまには普段行かない方面へ出向いてみたい。
いつものように猪苗代方向に舵を切りつつ、行き先に思いを巡らしてみる。
でも猪苗代湖畔は先週も行っており二週連続ではツマラン。
どこかないものか・・・とは言え、もう11月で大概のキャンプ場はクローズしてしまった。

そう言えば、と思い出したキャンプ場があった。
それが柳津森林公園のキャンプ場であった。
もう何年も前にそこのオートキャンプサイトを利用したことがあるのを思い出したのだ。

おっとそうだ、熱塩加納村(現・喜多方市)の日中線記念館を覗いてみる。
ここはいつも通過ばかりで寄った事がない。
今、目的地を決めたこともあり時間に余裕がある。

      

ゆっくりと見て廻る。
それにしてもこの気動車は鉄の動く要塞の迫力である。
その昔、深い雪の壁を掻き分けて人々を運んだのだろうか。

なかなか面白い。
春、桜が満開の時期はとても綺麗だと言う。
三ノ倉高原、猪苗代湖などに幕営に来る時には必ず通る道すがらであるので、ちょくちょく寄って見てもいいだろう。



<柳津森林公園>
福島県河沼郡柳津町柳津堂森山甲2240

さて、午後2時にはスンナリと現地に到着してしまった。
うーむ、チョッと懐かしい感じ。

一つ誤算(笑・・・ここは有料の管理キャンプ場であった。
サクリと見てみるにキャンプ客は居なさそうであり、まぁ、これなら良いか。
フリーサイトで受付・・・子供と二人で¥1,400也、う〜〜む・・・。

   

そのフリーサイトなのだが、管理棟の後ろの広場がサイトだ。
でも・・・だだっ広く殺風景で居心地が悪い。
管理人に向こう側の芝生地での幕営を交渉すると、キャンプサイトではないもののOKであった。
但し、その芝生地奥の方の部分はNGで東屋周辺のみの条件付だ。

      

東屋にはBBQのグループが居たのだが、直に撤収し始めた。
完全に平らな場所は無いのだが、小型テントのメリットで何とか許せる場所は其処此処にある。
うむ、この場面だけを見ればなかなかイイ感じであるね^^



こちらは何年も前に家族で泊ったオートキャンプサイト。
今回の東屋のある芝生広場は、このオートサイト前の通路をはさみ対面に位置する。



場内の遊歩道を散策して、ところどころの紅葉を楽しむ。
さて、呑み始める前に温泉にしたい。
手っ取り早く一番近い所で充分なので、つきみが丘町民センターで入湯。
湯船からは赤い橋の向こうに只見川を望める。

    

キャンプ場に戻り東屋で寛ぐとすぐに暗くなった。
次第に冷え込んできており熱々の食事が嬉しい。

    

翌朝はもやが漂って、霧に囲まれていた。
幻想的な風景・・・いいね。
しばらくこのまま、この情景を味わっている・・・霧によって普段とは違う印象の幕営場の情景となる。
小一時間ほどして霧が晴れ、撤収とする。

   

それにしてもだ、このキャンプ場ときたら施設の配置が悪すぎ。
炊事棟とトイレ(管理棟内)がどちらのテントサイトからも離れすぎでとても使いづらい。
簡素な無料キャンプ場でもまだこれより使い易いところがあるだろう。



ゆるゆるとキャンプ場を後にし、さて今日はどうしたものか・・・。
とりあえず国道をはずして峠道ばかりを選んでドライブしている。



なんと言う峠なのかも知らないが、ところどころに見事な紅葉が映える道を通る。
いつもの軽自動車なら、もっと細く未舗装で林道まがいの峠道でも良かったのだが今回は遠慮。

何処をどう走ったのか思い出せないが、やがて馴染みの田島の街に出た。
時刻は昼過ぎとなり、そろそろ今夜の宿営地を考えよう。
何処に行こうか・・・なかなか良い所が浮かばない。
戻って三ノ倉?ここはもう冬季閉鎖でトイレは使えないだろう。
そんなことを考えつつ、R289の甲子峠が白河まで新道で開通しており、自分には初めての道路なので走ってみることにする。



<高塚高原キャンプ場>
福島県双葉郡川内村上川内
無料


さて、福島の東側に移動してきた。
そうなると、芝山自然公園?こだま湖?高塚高原?鹿角平?・・・う〜〜。
まずは川内村の高塚高原のキャンプ場を覗きに向かおう。

   

川内村の中心部からはかなり遠く大滝根山の隣、高塚山へ向かい完全に人里離れる場所。
細い道を延々と上って行き、標高も上がり約800m以上はあるだろうか。
そしてだいぶ上がって行った先は整備された場所に辿り着く。
立派な管理棟、周辺もよく整備されている。

   

ちょうど管理人さんが居たので受付。
管理棟の裏側に下りて行くと、林の中にキャンプサイトが点在している。
よく見るとオートキャンプサイトだ、サイトは結構広いね。
所謂、都会型高規格のオートキャンプ場の感じではなく、程好く林の中の佇まいが良いのではないか?
とは言っても自分のように、もはや野宿スタイルと紙一重のワイルド幕営が趣味になるとこれでも立派過ぎて馴染めない。
家族連れやグループ同士でなら似合うだろうが、簡素なソロキャンプなどでは合わない場所だ。

どうすっかな・・・と、ぐるぐる回りながらしばし検討中。
まぁ、ここから別な幕営地に移動も面倒、しかも貸切状態だし善しとするか。
風が強くゴーゴー鳴っているので風当たりの弱いサイトを探す、なにせ場内貸切で選び放題ですな^^

      

地面が柔らかくてペグの効きが心配、特にタープ。
これでサイトが芝生なら更に良いですね、盛り土サイトなので雨のときはぬかるんで辛そうであります。

      

一息つくと今日もまたすぐに日が暮れてしまった。
まぁ、何にしてもこうして123Rで湯を沸かしていつものホットウィスキーを遣るとマッタリしてくる。



気になる風も音は唸るが、場所が良いのかまともには当らなくて過ごしやすい。
これはこれで善き幕営の一夜。
今日も良い夜に乾杯♪・・・などと時計を見ればまだpm5時過ぎなのだ^^
う〜〜む、この調子では7時過ぎには酔って寝てしまうぞよ・・・幾らなんでもそれはなかろうが(汗

そんな時でありました・・・一台の車が場内に入って来て声を掛けられました。
見ればキャンピングトレーラーを引いてます。
家族で泊りに来たそうですので、簡単に場内状況を伝えます。



簡単な食事を済ませると、ミニととがトイレに行ったまま帰ってこない。
さてはあやつめ・・・^^
自分のサイトから一つ離れた炊事場隣、便利の良い場所に落ち着いた御家族のサイトにちゃっかりお邪魔していたのだ。

新潟から来た御家族とのことだった。
ご親切にも焚き火に誘って頂いて、厚かましく自分まで居付いてしまった(笑
気が付けば夜も更けて、美味しいお酒も頂いて良い気分・・・。
そろそろお暇して寝ましょう。



翌朝、薄暗い曇りの朝模様であります。
風の唸りは相変わらずの様相です。

    

管理棟に綺麗なトイレがあり、すぐ裏に炊事棟があります。
林奥のサイトに入るとここまでの施設には遠く感じます、横着すると車で来たいくらい(笑。
まぁ、なんにしてもこの整った(お金の掛っていそうな)施設のキャンプ場が無料で利用できるのです・・・好みはあるでしょうが。

      

この高塚高原にはウォーキングコースも巡らされており、健康的に楽しめるエリアという。
標高も高いし夏の避暑、秋の紅葉時期には2、3日滞在するのも良いのかも知れない。
サイト自体も充分に広く、装備満載のオートキャンパーには嬉しいキャンプ場ではないかな?しかも無料ですよ。

管理人さん曰く、ここの利用は11月末までだそうだ。
利用したい向きは急ぐべし!今年は間もなくクローズだ。
ただ、標高があるのでもう冬支度が必要であろう。



新潟の御家族に御礼を言ってキャンプ場を後にします。
帰り道、これまた懐かしやのキャンプ場を見に立ち寄ってみる。

都路村にある「五十人山キャンプ場」だ。

      

もう何年前だろうか、この野営場でひっそりとソロ幕営をしたのは。
季節外れの冬時期でクローズしていたが、役場に問い合わせると自由に利用してよいと回答を得たものだった。
こうしてみるとあの時と変わらない、ひっそりとした人の気の無いキャンプ場の風情だ。
今は紅葉が華やかで荒涼とした雰囲気を隠してくれている。

  

簡易なトイレと水場のみの簡素な野営場。
いかにも登山口のキャンプ場らしく、ソロテントで無いと乗らない小さなサイト枡が点在している。
こういう人知れないひっそりした野営場を好む幕営家は意外と多い。
登山といってもこの五十人山は穏やかな低山で、ハイキングとして楽しまれているという。





END



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