竜ヶ森キャンプ場(秋田県)
2009年 7月
住所:秋田県北秋田市七日市字仙戸石沢国有林地内
料金:無料
週末の始まりは、どんよりの早朝なのでした。
今にも降りそうなぶ厚い雲。
東北全般、荒れ模様の天気予報です。
なんとも、お出かけには全く適さない天気概況ですね。
そんな予報をラジオで聞きながらも・・・さて出かけるか、となるわけです・・・笑
本日の目的地は、北秋田市の「竜ヶ森キャンプ場」です。
東京のキャンプ友、三太夫さんが当hpで紹介のこのキャンプ場に行くということなので、紹介者の自分としても行かねばね。(笑
当然、雨模様のドライブです。
大仙市を過ぎる頃合にはもう、完全に雨です。
阿仁前田に来ました。
キャンプ場へはもう少しなのですが、長ドライブの休憩に温泉でスッキリしましょう。
「クインス森吉」、阿仁前田駅の駅舎の二階にある温泉施設です。
笹濁り、しょっぱい、しっかりした温泉で小さいながら露天もあります。
露天風呂に浸かり、小雨模様を見ながらこれからの状況をおもう・・・。
この雨模様ならタープでの幕営にしようか?が、雨が強いなら・・・?
実は、今回悪天候ながら「竜ヶ森キャンプ場」への予定を変更しなかったのには理由がある。
あのキャンプ場には、立派で自由に利用できる、通称「ドラゴンハウス」と名付けられた立派な施設があるのだ。
荒天になってもあの立派な建物に入れば、快適に過ごせることが織込み済みだったのです。
しばし・・・温泉に浸かってゆっくり過ごします。
いい湯でした。
さて、キャンプ場に向かいましょう・・・。
R105からこのポイントで分岐です。
この辺りも相当に辺鄙な地域なのですが・・・
約10kmほど進み村落を抜けると・・・
ここからは、寂しげな未舗装の林道になります。
更に奥地へ入り込みます。
もうすっかり人里離れた山奥・・・の更に奥地であります。
最後の分岐点・・・看板がしっかりしており、迷わずにすみます。
薄暗い林の中を、どんどん奥へ・・・更に奥へと入り込んで行きます。
竜ヶ森キャンプ場・・・到着!
相変わらず好い雰囲気ですねぇ・・・。
う〜〜む!スンバらしい佇まい。
あまり知れて欲しくなかったので、ついこのhpでも名を伏せていました。
記帳によれば、関東方面からも釣りなどでの訪問者がいる様です。
ドラゴンハウスのテラスには、既に到着していた三太夫さんがマッタリしていました。
この頃には断続的に雨が降り続いていて、目の前の清々しくお気に入りの場所も水浸しの状態であります。
幕営好きではありますが、この状況では仕方ありません・・・。
今回は考えを切り替えて、このドラゴンハウスを利用することに決定します。
素晴らしく綺麗な室内。
屋根も高く、フローリングの床、広い部屋・・・有料のバンガローよりはるかに立派です。
これが無料開放されております・・・すごいですねぇ、北東北の山奥には、無名でもこういった素晴らしい野営場があるのです。
さて、そうと決まれば、まずは薄い水割りで乾杯です。
テラスにテーブルを広げ、雨だれを聞きながら雨に濡れる広場を眺めて杯を上げます。
好いものですね・・・こんな雰囲気も。
自分は結構好きな情景です。
雨は強弱をつけながら降り続けています。
少しの炭火でも火を熾すと乾いた熱気が漂い、こうした雨の情景にとても合う。
三太夫さんが焼くサザエ、香ばしい潮の匂いが漂う。
依然と降り続く雨。
ラジオでもまさにこの地域に警報、注意報が出ており、警戒する。
日が暮れる前に、山登りの二人連れが車で入ってきた。
管理人に間違われたが(笑、管理人のつもりで、大雨ゆえこの施設を利用することを勧める。
明日、竜ヶ森に登ると言うが、悪天候で明日も回復しないはずで、危険なので止めた方が良いと進言する。
一緒に飲みながら、数日前の北海道での有名な山での遭難事故も話題になる。
夜は吐く息が白くなった。
寒い、と先の方は言うが、自分はとても過ごしやすい気温だ。
体質が違うのかな(笑
さて、程好く夜も更けた・・・
雨だれを聞きながら、この中で寝ましょ。
しかし・・・寝るには広すぎますなぁ〜〜(汗
贅沢に広い床の上に、銀マットを拡げシュラフを置いて入り込む。
外は大雨、立派な建屋の中に居る安心感。
この施設が無ければ、大雨の状態でどうなっていたことか・・・。
明かりを消すと漆黒の闇。
雨だれに誘われて、隣に居るミニととも一緒に眠りについた。
翌、早朝。
依然として大雨だ。
夜明け頃、既に二人組のかたは出立していた。
快適に起きて、あらかたを片付けた後、湯を沸かす。
相変わらずの大雨模様を憂いながら、カップめんを啜る(笑
ラジオでは河川の状況が緊迫しているとのニュースが繰り返し流されている。
このまま長居は禁物だ。
途中、いくつかの河川を渡ってきており、氾濫して通行止めにでもなれば孤立してしまう。
もう既に道は川のようだ(汗
周辺の川という川は水量を増し、今にも田畑に襲い掛かろうという勢いになっている。
R105まで無事戻ったが、この国道沿いの阿仁川が大変な状況なのだった。
もはや危険水域で、災害地になりかねない非常に緊迫した状況だったのだ。
結果的にはこうして無事に戻ったからいいものの・・・
後日、全国各地での豪雨被害を聞くにつけ、大荒れの時にこうして山間部の奥地にいては危険だということを肝に銘じなくてはいけない。
それにしてもこの北秋田地域は、度々こうして大雨や豪雨被害が起こる。
数年前にも、藤里町のくるみ台野営場に行ったときも、同じように麓に下りると河川が氾濫した中を脱出したのだった。
まずはこの地域を離れるべく、田沢湖まで下りることにする。
今日の向かう先はそこで決めることにしよう・・・か。
この悪天候・・・今日はどうなるのでしょう?!
つづく・・・
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