北東北 野営ドライブ旅
2013年 11月
Part2 野営編 〜平庭高原キャンプ場で野営〜

二日目・・・。

目覚めは大間崎での車中でした。
昨晩の深夜ドライブは結構楽しかった・・・クセになるやもしれん^^)



相変わらず風が強くて、車体が揺れてます。
まだ炊事棟もトイレも閉鎖されてなくて、ありがたく利用できた。



am7時。

顔を洗って身支度を済ますと、さて、今日の進行はどうするか・・・?
なにせ、、本当に無計画で出てきていて、寄る場所などの事前の調べなど面倒くさくてなにもやっていないのですよ。

     

観光シーズンが終われば、まったく閑散とした場所だ。
時間も早いせいか全く誰も居ない。

ともかく、風が強くて何分も佇んでは居られない状況です。
まだ荒涼とした雰囲気ではないが、以前に年末の荒れた日にココに来たことを思い出した。

     

さて、今日も走ろう・・・。
どこに向かって??

     

海の向こうには、北海道・函館の山(恵山の辺りだろうか?)が望めた。
最北端からもう南下してしまうのは、なんだかもったいない気持ちだ。



大畑まで降りてきたところで、分岐。

かっぱの湯は冬季閉鎖となっていた・・・
よほど大畑に下がる手前の下風呂温泉で浸かろうと思っていたが、裏目に出てしまった。

      

脱衣場が立派になった。
時間制で女性専用時間が設けられるようになっている。

以前来たときも感じていたが、湯船の上に設えた格子状の梁はイマイチだ。
開放感が無くなって湯船が小さく感じる・・・実際、柱を乗せる台のために湯船は狭くなった。
いろいろ、事情があるのでしょうけれど、自分的には残念な成り行きだ。



恐山を経由してむつ市へ抜けようと思ったのですが、このとおり冬季通行止め。
う〜むむ・・・

なにか・・・
今日の行く末を暗示でもしてるのだろうかねぇ?(笑

そういえば、昨晩の出立場所で落としてきたカップの件だ・・・
なんとも往生際悪く、未だ諦められないでいるのです。
気がついて往復50kmのロスをしながら探しに戻ってみたが、どうしても見つけられなかった。

うむむ・・・

もう一回、戻ってみるか??
まだ朝の頃合だし・・・。

結局は約3時間以上かかって昨日の場所へ・・・
気分的に凄く疲労した(汗



?!
あっ!!!!!



やった、あったじゃん〜〜〜!!!!
こんなところに落ちてたのかー!

いやー、2度も戻って探した甲斐があったですよ〜♪
嬉しい〜!

ま、普通に考えればバカなことやってるよなぁ〜〜(汗



気分ルンルン!!笑
なんだか、どこに向かっているか判ってないで適当に走ってます^^)

え〜〜っと、ココはどこなんだべ?笑
ちょっと冷静になってナビをみる。

時刻も昼を過ぎてしまった。
今日は早めに雰囲気の良い野営場へ落ち着いて、マッタリと野営の時間を過ごしたいんです。

どこに向かおうか・・・。
今居る場所からは方向違いでだいぶ遠くなるが、脳裏に浮かんだあそこに行ってみよう・・・。
あのスポットで野営しよう。



青森を後にして岩手へ下がってきた。
ここは白樺林の見事なところだ。



この先に、なかなか良い感じの野営場所がある。
今日はそこで泊まることにしようと思う。

思い出しだしていたのは、岩手県久慈市・山形町にある「平庭高原キャンプ場」だ。
このキャンプ場の周りの高原エリアは、白樺林の素晴らしい風景が広がっているのだ。



とりあえずキャンプ場の状況を確認。
以前来た時と同じに、今回も非常に良い状況で問題なし。

よし、今日はココで決まりだ。

     

一旦R281へ戻り出て、買出しに行こうと思う・・・今夜の食料を確保していないのだった。
そこで初めて気がついたが、この付近には商店が無いんだった!!(汗
店に行くには、山形町か反対側の葛巻町まで下りて行かねばならなかった。
どちらも約20kmほどはあるだろうか・・・遠い、困った。

とりあえず何かあるだろうと、道を少し行ったところにある「くずまきワイン」へ寄る。
名物のワインはたくさん並んでいるが、当然ながら惣菜類などはありませんな。

自家製チーズも良いけど高価・・・
と言いつつ、新酒ワイン(いわゆるヌーボーね)を買ってしまった・・・惣菜品よりアルコールという、いかにも危ういオヤジなわけだ>自分。
まぁ、今時期は巷でも話題の○○ヌーボーが解禁とか言ってるし。



結局、町へは行かずに平庭山荘へ戻って風呂に浸かってマッタリ。
受付してキャンプ場へ戻る。

キャンプ場へ行く県道29号は、R281からの分岐のところで12月から冬季閉鎖となる。
さて、いよいよ楽しみの野営に入る。



場内はうねりが多くて、落ち着いた平地部分が少ない。
なかなかテントを建てる場所を選ぶのに苦慮する。

      

だがとりあえず、悩まずにサクッと建ててしまおう。

周囲から風の音が強く聞こえる。
直接の吹き当たりは無いのですが、周囲の山のほうからかなり強い風が吹いていてゴーゴーと唸っている。



風が冷たいので、幕体の中から風景を眺めて落ち着く。
う〜〜む!イイネ!!

     

木々の葉が落ちて、もう冬枯れという感じで場内が明るい。
枯葉の匂いが香ばしく感じますね。



大きなファイヤーサークルがある。
もうだいぶ使われていないようだ・・・火を入れてあげたいねぇ。



う〜〜〜む!
昔と変わらずとてもイイ雰囲気・・・最高の気分だ。



面白いことに、大して広くない場内ながらも、炊事棟とトイレがそれぞれ2棟もある。
炊事棟は明かりがつくが、水は止まっている。
トイレはポットン式ながら綺麗で使える状況。



先の「くずまきワイン」で土産に買った今年の新酒です。
ココのワインは地場産の山ぶどうも使って仕込むもので、甘口で飲みやすいのが特徴だという。

     

今日はロゼのほうを飲んでみよう。
綺麗な色、まるでイチゴを思わせる甘い香り、スッキリした甘味・・・素材のブドウの風味がそのまま活かしたような素晴らしい味わいだ。

これまで、甘口ワインといえばドイツワインが美味いものだと思い込んでいたが、これはいい。
このワインは秀逸と思う、個人的に。

アルコール度数が9度ほどのいわゆる低アルコール酒であり、女性や酒が苦手な人にも飲みやすくピッタリだろう。
何でもかんでも辛口の酒が通(ツウ)好みで上等な酒という変な思い込みは改めたいものだ、と思います。

柔らかくじんわりと味わえる、美味し葡萄酒を味わいながら昨日来のドライブを思い起こしていました。
いつもながらの珍道中は相変わらずと思います^^)

      

風の強さは相変わらずなものの、幕体の周囲はマッタリとして平穏に野営を味わって過ごしています。
なんて好い野営情景なのでしょうか・・・。



日が暮れました。
幕体の中は暖かく、とても過ごしやすい。
風があるので結露もなくて快適だ。

     

ワインとウィスキーを交互にやる・・・相乗作用で美味い、止まらない。
う〜〜む!!
こりゃ、飲み過ぎ注意警報だなぁ〜〜(汗

     

このカップを回収するために、夜中もそして今日もあの林道奥の場所に戻ったのだ!

ROCKY CUP 1/2PINT

シェラ・ネバダ山脈とロッキー山脈になぞらえた・・・シェラとロッキーのカップ。
多く出回るシェラカップのタイプは普通に入手できるから、仮に1個失くしても惜しくないが、このロッキーカップそのものは欲してももう売ってない。
ちなみにシェラカップとはなんたるかを知るなら、オリジナルの「SIERRA CLUB」のものに帰結してしまうだろう。

薀蓄(うんちく)は別にして、これはこれまでの自分の野営の相棒のカップ・・・このカップで美味し酒も苦い酒も口に運んだ。
そういった品が自分にとって、たまたまこのロッキーのハーフカップだったというだけのこと。
だからバカみたいに執着して取り戻したのでした。



さて、食料の買出しをしなかったワケですが・・・
持ってきているはずと思い込んでいた非常食のマルタイラーメンは、既に消費しておりバックには無かった(汗

スパゲティーが残っていたので、バターと白いダイヤ・黒コショーで味付けしてみた。
ニンニクがないので風味がいまひとつ・・・ま、でもアルコールだけの夕食になるのだけは避けられた(苦笑



お、風が止んだね・・・。
星もくっきり見えて好い夜だ・・・。
まだ早いけれど、そろそろ寝ます。


翌朝・・・
冷え込んで寒い。



雨模様の朝。
ジクジクと雨粒が落ちている。

寝るときはカラリとした状況だったのですが、はやり濡れたか。

     

名残惜しくて立ち去りがたいが、一気に撤収した。
来年も又来よう。



帰路・・・



平庭峠

結構標高のあるところにあるキャンプ場なのだった。
まぁ、そりゃ高原(平庭高原)だものなぁ・・・

山間を縫うように、細い県道を選んでドライブする。



内間木洞。



山根の「べっぴんの湯」にて入浴。
なかなかいい湯、スベスベになる。

      

やがて北三陸の沿岸に沿って南下のルートになる。
宮古〜釜石〜大船渡、気仙沼・・・

大震災津波の爪痕がいまだ痛々しい。
震災以前には同じルートを何度もドライブしたものだ。
なんとしても、またあの以前のように戻れることを願ってやみません。



END




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