三株高原キャンプ場(福島県)
2015年 7月

福島県石川郡古殿町大字松川字三株
料金:無料

今回は本当に久々、4年ぶりとなる場所へ向かった。
そこは、福島県古殿(ふるどの)町の「三株(みかぶ)高原キャンプ場」です。
この野営地には過去、何度か幕営を果たしている。

その古殿町は福島の阿武隈山地の山間部の小さな町だ。
その町の最高峰となる三株山は標高842m。

キャンプ場はその山の中腹辺りにあって、いわゆる高原にある非常に簡素なキャンプ場です。



今日明日には梅雨明けとの状況で、非常に暑い・・・真夏の暑さだ。

ここに到着するまでに、道すがら2箇所ほど懐かしい野営地を巡ってきた。
全く以前と変わらず何事も無かったかのように佇んで、私のような野営人を招いているようにさえ感じてしまった(笑
ただし、その当時には全くなかった放射線量に関る表示物が剥がれかけていた以外は・・・。



順調に進んで分岐へ来た。
いよいよ三株高原への取り付きです。

途中からの未舗装路も懐かしい。



三株高原キャンプ場へ到着。
以前何度か来た当時となんら変わっていない。

     

水も勢い良く出るし、トイレもちゃんと使える状態だ。



キャンプ場の向かいは昔の家畜場か何かの跡(乗馬クラブもあったとか?)。



一度、草刈もされているのでしょう、場内は歩きやすく、こうして少しでも手入れされていると、すごくありがたいです。



水場を背にして草地に立つと西側は開けていて、向こうに山並が望める。
夕日も綺麗に望めるでしょう。

ただ、やはりウネウネとして凸凹が大きいので、なかなか心地良く幕体を設置するのに適した一角を探るのに困難だ。
やはり、このキャンプ場で個人的に一番落ち着く一角で幕ることにしよう・・・。



先の水場前の草地広場を見下ろすように、少し高台のほうへ上がっていく。



チェーンが張ってある手前に、大きな松の木がありその周囲が絶好のテン場となっている。
私はこのテン場がこのキャンプ場で一番落ち着く。
それに、ここだと先の広場と違って涼しい木陰にありつける。

遠くで雷が鳴っているが、様子を伺うにこちらに向かってくる感じは無いので、木の周りですがここで野営することにします。
念のため車は脇に置いて、万一のときにはシェルターとして逃げ込めるように保険をかけておく。

一点、すこしばかり気に入らないことがあった。
松の木の脇にゴミがあった・・・少しの炭の残骸と小さな貝ガラだ。
他のキャンパーの残り香ともいえるその気配は、やや残念でした。



気を取り直してテン場を整備して、幕を立てます。

やはりこの松の木の周囲の僅かな一角は、テン場に適した感じです。
下の草地広場は開放感と胸のすく眺望が魅力で、それはそれでいいのですがこの場所は適度な囲まれ感があって落ち着ける。
それに、この場所からも正面に三株山を望められる好ロケーションな場所なのです。



三株山を正面に据えて眺めが利く・・・イイ感じだ。

     

ホンの僅かに風があって心地良い。
涼しい。

     

誰もやってこない・・・。
周囲は全く静かだ。

     

暗くなる前に夕餉にかかる。
変り映えが無いメニューは、このところ毎週判で押したように同じだ(笑。

     

夕餉を楽しんでいると、雲が切れたのだろうか、日が強く射し込んで来た。
夕暮れに向かっている頃合なのでした・・・。



三株キャンプ場を夕日が染めている。
素晴らしい野営地の情景。



しばらくこの夕日を眺めていた・・・。



綺麗だ・・・。
山並に日が沈んでいった。

日本海の水平線へ沈む夕日とはまた情景は違いますが、こうした高原から見る山並と夕日の情景もまた好いものです・・・。
やはりこうして野営に夕日というのは、なにか心情にグッっとくるものがあるね。

すっかり冷めてしまった夕餉を温めなおして、夕食を終わらす。



すっかり暮れた・・・。
野営の夜を味わう。

     

心地良い夜です。

半月も輝いて明るい空ですが、クッキリと星が見える。
南の方角、三株山の左上にあるS字型はサソリ座だと思う・・・アンタレスの赤星がもっと良く確認できるといいんですが・・・。

あぁーホントに好い晩だ。
高原の涼やかさ、そんな晩で過ごしやすい。

名残惜しい・・・
とはいえ、眠気に逆らわずに早々に寝る(笑



夜中はほどほどに冷え込んで、寝袋にすっぽり入り込んで熟睡してました。
スッキリとお目覚めです。



相変らず静か・・・
カラスではない野鳥の声が爽やかで、心地好い。

なだらかな三株山の山容。



am7時過ぎですが、もうこんなに日差しが強い。
テントは木陰が被ってその分、涼しい。
タープは広げた角度が悪く影がズレて、日が差し込んでいて暑い。

テントの中が涼しいので、またゴロリと横になってまどろむ。



ラジオのニュースで、東北南部の梅雨明けを報じていた。
いよいよ今年も真夏の到来だ・・・。

     

しばらくまどろんでいましたが、そろそろ撤収の頃合。
野営を閉じよう。



一式を撤収して場所を後にする。
とても好い野営だった・・・。



三株山へは数十分で山頂へ着く。

     

帰り道に立ち寄った某所のキャンプ施設は、すっかり廃墟状態であった・・・もったいない。




さて今回は、およそ4年ぶりに訪問した福島・古殿町の「三株高原キャンプ場」での野営でした。
以前と変わらず手入れもされていて、しっかりと利用が可能でたっぷりと野営場の野趣を味わえる、私にとって貴重な野営地だ。

今回も心に残る好い野営だった・・・。




END




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