達居森と湖畔自然公園(牛野キャンプ場)(宮城県)
2017年11月

所在地:宮城県黒川郡大衡村大瓜牛野9
料金:無料

11月も末、日々の寒さや雪の便りがあちこちから聞こえてきて、今年もまた冬の初まりであります。
この数年、この時期から野営に出られなくなっていて、その主な要因は仕事の絡みからです。
今シーズンもまたその気配があって、ほぼ諦めムードなんです・・・が、それでも隙をみてはなんとか繰り出したいと思ってます。

さて今日は平日、空いたキャンプ場へ行こうと思ってます。



このところ週末というと天気が崩れるために、この時期の好い状況の野営への意欲が削がれています。
この日もまた鉛色の空に覆われ、暗く重苦しい雰囲気での出だしなのでした。

どこに向かうか?と思案し天気状況を見れば、一番ましなのは地元・宮城なのだった。
用事を済ませた後の出立のこともあって近場のほうが都合よく、必然的にまずは大衡の牛野キャンプ場をアテにして向かうことにした。

近年利用者も多くなって賑わいを見せる牛野Cですが、今日のような天気もパッとしない日の平日ならば落ち着いた静かな野営を愉しめるのではないかな・・・



どんより・・・
この時期特有の重苦しい情景です。



ダムの周囲道路の入り口には早々と、積雪時は車で入らないように・・・の注意警告看板がありました。
看板が立つということは、毎冬何かしらあったのかもしれませんネ・・・。

一番冷え込んで雪も積もる2月前後などには、この周辺道路の除雪はないのでとても車では入れなくなります。
自分のような華奢な軽自動車なんかで入り込もうものなら、たちまち立ち往生となるでしょう。
側溝への脱輪や雪の吹き溜まりでの立ち往生など、結構キャンパーのトラブルを聞いたりもしますので無理しないほうがいいでしょうね・・・。

   

本格的な積雪になる前は、冬時期の貴重なキャンプ場です。
現地へ到着したものの、場内はどこもかしこも雨に打たれた後のような水溜まりばかりで、芝生サイトのほうも水気が多くグシュグシュと非常に状況がよろしくない。



水場の近くあたりのサイトも、対岸の草地のほうも一瞥しては見たがやはり心そそられない。
雪でもあればよいのですが、まるで大雨後の状況にも思え、サイトを歩いているだけで足元が濡れてくる。



なるべく濡れ地を動かなくても済むように、車を横付けできる場所に決めて幕体を出します。
ぬかるみを避けて、わずか猫の額ほどの先っちょの場所に小さな幕体を設置する。



年に何度出すか?という15年前の幕体を持ってきた。
かなり老朽化、劣化しており、ヒヤヒヤしながら張る。



寝どころとなる幕体を建てれば、それなりに落ち着く・・・。

それにしても、昔と比べやはりあちこちに直火の痕が目立ち、更にもっと我慢できないのはタバコの吸い殻の多さだ。
今回もこの場に幕体を広げる前にやったことは、その直火痕の燃えカスとタバコの吸い殻拾いだった・・・。
一概に我々キャンパー達はマナーは良いほうだと思うが、いかんせんここはキャンパー以外にも広く利用されるメジャーな場所ゆえに、そうなってしまうのでしょうか。



目の前には枯れた枝・・・その先のダムにも水は少なく、湖畔情景はいま一つ冴えないということだろう。
湿気が無ければ冬枯れた情景で心地良いのですが、チョッとそうではない。
それでも、今日の野営の狼煙をを上げると気分は落ち着く。



今回の野営酒は「浦霞 生一本」。
なんだか金色で、正月に似合いそうな雰囲気の装いです^^)
本当は旨い日本酒として、浦霞・禅(純米吟醸)にしたかったけれどチョッと高嶺の華かも。



思いのほか冷え込まない。
ただし、いまにも雨に降られそうな不安定な空です。



牛野ダム・・・今はこんなに水位が低い。

    

だいぶ昔のこと、この東屋周辺は週末のたびに大勢のブラジルの人たちが占有して、大音量の音楽を流しての宴会場になっていて敬遠していた時期もありました。
その酔った人たちが踊る本場のブラジリアン・ダンスも目の当りにしてました。

散策しながらそんな昔の情景も思い出しました・・・。



夕刻近く、空に晴れ間も出てきました。
やはり平日の良さで、周囲には数組しかキャンパーはおらず静かな状況です。

    

落ち着く場所にあれこれ決めかねたが、チョッとした場所にでもこうして落ち着いてみれば、なんとも心地良くなってしまう・・・
野営する者の特有の性分かもしれん・・・。笑



風もなく、焚火も情緒のある燃え方をする。
さて、程よく腹がへって夕餉にしましょう。



焚火の脇で夕餉にしますヨ、雰囲気好いですね。

   

牛すき煮、おひとり様の一人鍋ですな(笑



腹減ってたんですねぇ、〆のすき煮きしめんまでいけました(笑
満腹でありますよ〜〜食いすぎ。



小雨はいつしかみぞれになり・・・
一人の宴は終わりを告げられ幕体の中へ籠らざるを得ず、そんな冬の簡素な野営情景を思い知らされる。



幕体の中はひときわ心地よく、極楽。
しばらくシュラフに身を入れていたのち、灯を落として就寝。





冬の冷たい小雨の降る朝です。



起きた後、いったん外に出たものの、雨模様なので再度テント内に籠り直してしばらく過ごしてます。



雨が小さくなったころ合いで撤収してしまいました。
連泊でも良かったのですが・・・

牛野キャンプ場も、こうしてシーズンオフの時期に平日だと静かにのんびり楽しめますね。
とは言え、そうそう都合良く来ることも出来ませんけれどね。



この周囲の桜が咲いた頃には凄く素晴らしい一角で、そんな時期にはとても野営には望ましい場所です。
そんな最高なタイミングで野営できないのがもどかしいのですけれど・・・。

さて、キャンプ場を後にしてみると、どこに向かえばいいのか・・・
さしあたり、車はスタッドレスに履き替えているのでその慣らしにて雪道へ行きたく・・・



山沿いの峠に来ると雪景色・・・冬を実感させられます。



いやー、本気で降ってるじゃないですか、雪。
綿雪、ボタン雪です・・・。

冬、来ました。



END





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