石蔵山林間広場(石蔵山村民憩の森)(岩手県)
2019年 4月  2泊3日

住所:岩手県一関市川崎町門崎字石蔵地内
料金:無料

あちこちで桜が咲き、今や春本番であろうと言う時候なんですね。
それでも、ここ数日は暖かさと寒気が目まぐるしく入れ替わって、体調も気候の変化に付いていけないです。

そんななか、この先は天気が上々の日が続くような予報を目にしました。
多くの方もそうでしょうが、ワタシ・野営人の血が騒ぐのはこういう時です。
野営日和が想定されると居ても立ってもいられなくなるのは、長年で染みついた条件反射なのでしょうか?(笑

確かに、今時期は芽吹きの気分であってまだ初夏ではない境目で、邪魔な虫も湧かず空気も乾いてコンディションが良いのではないでしょうか。
ただ、この3月、4月は季節の変わり目で風が強い傾向もあって、幕を張るにはそこが悩みどころではある。



さて、どこに向かおうかな・・・と思案。

先日、野営中に世間話をしながら気分が盛り上がっていたお気に入りの野営場所がある。
そのひとつが、今回向かおうとしている一関の「石蔵山」です。

初めてこの地で野営をしたのは2005年頃だったか、と思う。
ここを利用し始めてからもう既に14年目の野営場所ですよ・・・まぁ、訪問回数はわずかではありますが。
その時の感激からこの地を「天空の野営地」と命名しては、周りに触れ回っていましたね。
14年前は夏のレジャーシーズン以外は誰もおらずかなりヒッソリしたものですが、今では似たようなキャンプ愛好家が利用しているようですね・・・。

ともあれ「天空の野営地」・・・自分の中ではそんな呼び名でイメージする、大のお気に入りな野営場所なのです。



天気が良いです、ドライブ日和がこの上ない。
道すがらには見事な満開の桜!

宮城から岩手への県境を越え一関市・川崎町へ到着。
ここから石蔵山へ向かって分岐してゆく。

     

「林間広場」なのか「憩いの森」なのか、指導票には差違があってやや混乱しますが、なにはさておき「石蔵山」なんです(笑



石蔵山へ上る道へ分岐してすぐ、大船渡線の遮断機を渡る。

     

細い道を上って行きます。

     

もひとつ分岐。
道が細いですが目的地までは舗装路なのがありがたい。

    

グラススキー場(利用されてる?)直下の場所。



見上げると石蔵山の岩峰。
広場はもうチョイ先となります。

    

来ました、本日の目的地。



このロケーション・・・!
これは素晴らしいでしょ!!

まさに「天空の野営地」。

    

少し風が強いけれどこの状況は上々で、まさに野営日和。
やはり、今日はここに来て良かった・・・(この天気状況ならどこでもOKでありましたがね、笑)

さて、決まりです・・・野営に入る。

  

日差しが強いので幕を揚げますかね。
風は西風、体感4〜5m程度でやや強いかな。



この広場のシンボル、岩峰。



新たに増えた幕体。
ムラコのブラックビーツ2

今回の寝どころはこの幕体、これも結構以前に購入していたものだったんだと思う。
先日、試し張はしてますが、ワタシの野営への本格実践は今回がお初。

どんなもんなんでしょうかね?

     

張るにはややコツが要りそうです。
何度か張って慣れる必要がありそう・・・。

低く構えるフォルム、3本のフレーム、ペグダウン個所の多さによって、今時点の強めの風に当たってもびくともしないのは頼もしい。
ただし、インナーへの入口ドアが1ヵ所のみで、かつ、フライとインナーとのクリアランス(間隔)が狭い、フライの裾と地面との隙間が狭い・・・
この手の構造のタイプは、幕体内に風を通り抜けさせられなくて、つまり換気されにくい構造だと思うのです。

このことから、たぶん夏時期はテント内に熱気が溜まって暑い幕体だろうと推測してしまう。
そんな時は、インナーは吊り下げ式で外せるのでフライのみとしてその下でコット寝、またはシートだけでの地べた寝が良いように思われます。

カラーもブラックと精悍でスタイリッシュな幕体ですが、使いこなすには結構コツを掴む必要のある幕体かもしれませんね。

    

炊事場は簡素ながら使いやすい、水も飲用に問題なく美味しい。
トイレは和式水洗、綺麗で臭わず使うにも抵抗なし。



そしてこの開放感ある広場の素晴らしさ・・・。
もう、何も言うことはありません!

今時期、草も生え出ておらず足元がスッキリで状況がイイし、蚊・ブヨ・アブなどの害虫も湧いていないのがイイ。
秋ごろの状況も野営の季節と思うけれど、まさに今の春の頃合いも、野営に適した状況の良い時期なんだと思います。



雲一つない、まさに快晴。
暑いくらいな陽気。

あぁ好い場所だねぇ・・・



そうそう、一段下のほうにも平地があって、この一角もまた「天空の野営地」と言える。
上の広場よりも突き出ていて木々の障害物も無いので、さらに眺望が利いて開放感が増す。
特に、一関市街の夜景は幕体下に居ながら眺める事ができるだろうという絶好の一角と思われる。

  

まさに快晴の日。
空気も澄んでいて遠くまで見渡せますよ。



まだ風あたりが強くて幕が押されるので、タープを低く構えておきます。
日差しは暖かいのですが、今日の風は吹かれ続けられると寒い。



たぶん、日が暮れる頃には風も治まる筈ですが、さしあたり今の居心地を良くします。



天井が低く閊(つか)えて幕下で動くのには中腰がツライですが、幕下に入れば落ち着きがあって居心地がイイものです。



今日の火器はケロシン(いわゆる灯油)を燃料にセットしたバーナーとします。
灯油は白ガスに比べてプリヒートなどの手間をきちんとやらないとススだらけになるけれど、なにより燃費が良い訳だ。
とのあれ愛用のこのバーナーは昨日メンテしてあって絶好調、ちゃんと青火で使えてます。

いつもの様にソロ野営の時、炊事は最低限のみ・・・場合によってはやらないときもある。
それより周囲の風景、夕景や夜景を眺めながら野営の気分に浸って時間を過ごしたいのです。

   

今日の野営も、早々に日が翳ってきました。



夕刻の情景・・・
西日が落ちていきます。



栗駒山の裾野に夕日が沈み、市街地の灯が光ってきました。
沈んだ夕陽が、西側の山々の輪郭を浮き上がらせ名残を惜しむかのようです。



変わって今度は月が東方より上がり光出します。
今夜はこの月光で薄明るい晩です。



思った通り、すでに風は治まり無風となっています。
素晴らしく居心地がイイですが、徐々に冷え込んでくるようです。

無風の好状況での焚火を楽しんだ後、就寝。



明け方は結構冷え込んでました。
昨晩は快晴でしたので放射冷却で冷え込んだんだと思いますが、氷点下までではない。



早朝の頃合い、爽やかな朝を迎えてます。



朝から快晴。
日が高くなるにつれ、ぐんぐんと気温が上がってくるのが分かりますね。



この野営日和な状況・・・
今日はあちこちへ放浪することなく、この地での連泊を決めます。

無風、日差しがあって時間とともに暖かさが増してきます。

   

何もしないうちに、おやつタイム・・・
穏やかな野営のひと時(笑。



西側の眺望・・・
まだ雪山、栗駒山の遠望。

    

周囲の散歩に出ますよ^^



そういえば、石蔵山に何度も来ていながらそこに上ったことがありません。
行って見ましょ。

    

駐車場の脇からの遊歩道で向かいます。
石蔵山の桜はもう少し先のよう・・・。
桜が咲けば、昼夜を問わずだいぶ賑わうことでしょう。

     

周囲のそれぞれの斜面にはカタクリの群生があって、これは見事!
今時期、一見の価値ありです。



あの岩峰まではすぐに行けそうです。

    

熊野神社のお社は、昨日から補修作業が行われてました。

   

ちょっとした山ですねぇ。
山の雰囲気を手軽に味わえて、なかなかイイ感じ。



歩きはじめるとすぐに、この印象的な岩峰へ辿り着きます。

     

石蔵山の山頂に到着。
いままで何度か石蔵山で野営しましたが、この山頂へ来たのは初めて。
標高は低いですが、山はイイですねぇ。

     

360度の眺望、開放感抜群ですよ。
良い眺め。



しばらくこの山頂でマッタリと・・・。
イイところです。



さてチョッと気になっていたんですが、この石蔵山の山頂を踏んだつもりですけれど普通は山頂に三角点がある筈で、それにタッチしとりません。
周囲を探したのですがありませんで、いいのかなぁ〜?
なんて思いつつ戻ってます。

    

遊歩道の途中での分岐の階段を上がっていくと、通信施設があってそこに石蔵山の標識・プレートがありました。
すると、そこにヒッソリと三角点があるじゃないですかー!



さっきのが石蔵山の山頂、ここが石蔵山の三角点。
ここで三角点にタッチ!!

う〜〜む!納得・・・^^)
山頂と三角点の場所が違うのは、山ではよくあることですが、ここは結構離れてますね。
知りませんでした。



なるほどなぁ、先の岩峰がカッコイイしあそこを山頂と言うのも判るけども、この通信施設のアンテナの下に三角点があったなんてなぁ・・・
でもやはり、あの岩峰がカッコいいもんなぁ・・・

    

営地に戻ります。
周囲の花が綺麗です。



天空の野営地です。
いや〜、やっぱり素晴らしい場所ですね!

      

相変わらず大変イイ状況下で滞在してます。
本当に好い、今回のこの地での野営は最高過ぎる!

     

岩峰への山歩き、周囲の散歩をして戻ってきて一息つくと、今日もまた日は西に傾いているのだった。
やや雲が出てきたな・・・薄曇りだ。



二日目の夕暮れ前。
今日はたっぷり一日をこの地で過ごしてます。

   

日が陰ってきてます。
雲が出てきたので夕陽情景は今ひとつかもしれませんが・・・



夕方になりまた無風状態で、狼煙を上げます。



日が沈む・・・



西の空の雲が夕日で茜色に染まってきました。
夜を迎えます。



薄曇りでお月さまもやや滲んでる。
写真では見えないが、そのう薄雲の影響で月の周りには薄くリングが掛かっている。

     

昨晩同様に、一関市街の夜景がワタシの野営への御馳走です。



夜景も楽しめたので、まだ夜も更けないのですけれど、もう寝ます。
昨晩と違って今夜はとても暖かい晩です。



翌朝は曇り空。
もう日が上がってる。



次第にスッキリした空模様となり、また日差しが届くようになると気温も上がってきました。

   

しばらくマッタリしながらこの先をどうするか・・・?と検討。
もう一泊と、さらに連泊を検討するも、やはり放浪の血が騒ぐ(笑

ユルユルと撤収へ掛かってます。



撤収してしまった・・・
もう、この上・上・上天気はど〜よ〜〜!!
これを野営日和と言わずしてどうする?!

そんな状況下で撤収してしまった。



名残惜しいですが、ここでの野営を〆ます。
また来ますよ。

      

最後に熊野神社へ参拝しますよ。

     

鈴を鳴らして、二礼 二拍手 一礼。
自分と皆さんの野営での安全を祈願しました。

満足の野営だった・・・。

ワタシのwebでの野営地の中でも、この石蔵山は岩手・岩洞湖のピクニック広場で野営し始めたことに次いで、非常に思い入れの深い場所なんです。
こうした奇跡のような素晴らしい場所は、いつまでもこの素晴らしい状況が保たれることを願います・・・
そのことも、先の熊野神社への参拝で祈念しました。

さて、山を下ります・・・今日はどうしますかね(笑


⇒Go フォトアルバム



END





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