野営キャンプ旅−1日目−
夏井川渓谷キャンプ場(福島県)
2020年 9月

所在地:福島県いわき市小川町上小川字江田地内
料金:無料

9月も中旬、本当に長かった猛暑の夏もようやく終焉を思わせ、遅い秋雨模様が蒸し暑いなかに多少の涼しさを感じさせるようになってきました。
天気はパッとしていませんが、フラリと出て行ってみたい。

今にも降って来そうな空模様のもと、目についた適当な道具を特に選ぶことなくクルマに押し込める。

たかだかソロで寝泊まりするだけなのに、結局は不要だった類も多く積んでしまう・・・
そのくせ肝心な道具を忘れていたりと、未だに”お笑いソロキャンプ”なのだな(凹



さて、フラリっと車を出したのだが行き先を決めていない。
さしあたり、降水確率の低めの福島方面へ南下。
国道を離れ、車も人も往来の少ない道を選ぶように山間を行く。

いまは福島の中通りエリアにいる。

ドライブ中のBGMに流れているのは、リターン・トゥ・フォーエヴァー(チック・コリアのバンド)、ずいぶん昔のアルバムが流れている。
名盤と言われた「Return To Forever」や「Musicmagic」・・・1972年〜77年のアルバムだが、その中身の凄いこと!
かつて自分が少なくとも一日3回、日課のように聴きまくっていたのはたしか’83年頃だったかな^^)
アルバム「Light as a Feather」のラスト曲には、かの超名曲「Spain」が収録されている。

猪苗代湖の湖南七浜はコロナ感染拡大防止により、どの浜も湖水浴とキャンプ施設の利用が閉鎖中。
恐らくこの先しばらくは、つまり今シーズンは利用ができないだろう・・・来年はどうなるものか。

久々に奥会津方面へ向いてみようか・・・
山間にある温泉も魅力だ。

と言いつつ、クルマは浜通り方面へと動いていたのでした。
田村市船引町に差し掛かったところで、この先は浜通り・いわき市方面へと向かうことにする。



夏井川渓谷キャンプ場へと着いた。

   

川沿い側には数張りのテントがあり、端の一角に空きがあった。
ここしかないか、と思うもなにか気が進まない、砂だらけなんだな・・・

    

トイレも水場も利用可。



さて、どうしようかな・・・もう、他に行くのも面倒なゆえ、適当に落ち着くしかないね。



炊事棟の隣、動力小屋の前の草地・・・
ぐはっ!こんな辺鄙な場所にするとは、我ながら変人だわな(凹



先の8月猛暑の日、納屋にモノを取りに行った際に暑さに気絶しそうになりながら探し物中、探し物とは別に棚奥からヒョイと出てきたテント。
あっ、コレもあったなぁ〜〜〜!
ヨーレイカのガサマー、お一人様用テント。
とは言え、自分はまだコレに入ったことはなく今回がお初だけれど、一緒に同行していた次男ミニトトが昔に何度か使ったものだ。

懐かしく広げれば、ご多分に漏れず経年劣化でシームテープが怪しくなっているので、アイロン掛けと全体の撥水剤の塗布にてメンテナンスしておいた。



さて劣化幕ゆえに不安ながらも張ってみれば・・・
おぉ、なかなかイケるじゃないですか(笑



ついでにタープも張ってみる。



こうなりました・・・

   

草むら脇で心配だったヤブ蚊などは寄ってこないようで助かる。
一式整った・・・

蒸し暑く、たかだかこんな作業だけで既に大汗が滴り落ちてしまう・・・
近くで水道が使えるのはやはり楽だ、汗拭きタオルを濯いだり手洗いなど。

    

昨年19年10月時の豪雨被害、この川べりも水に埋まったようで地面を削られたようでもあるが、杉の木の周りには以前同様に何カ所かのテン場がある。
それにしても夏時期、この草むらの激しさよ・・・

その激しい草むらの合間にもわずかな隙間があって、そこにもこじんまりとテントが張られていた。
ただ、以前にも増して砂地化した印象だ。

   

キャンプ場隣の田んぼは黄金に色付いおり秋らしさを感じられ、稲刈りもそろそろでしょうか。

   

これまた、そういえばの道具の一つ・・・オプティマスのNo123R。
気温が高い時期は着火起動のためのプリヒートが楽々ですね。

本来は別途アルコール燃料かタンクの燃料をスポイトで少し吸い上げ、バーナー根元の窪みに垂らし着火し加熱し、タンク内を加圧する。
夏の気温30℃越えの時期などには、ライターで少し炙ったりするだけでも充分加圧してしまうのでスターターが楽なのです。

ちなみに、このストーブの上に鉄鍋や焼き器を乗せたままにしないことです。
乗せたまま放置すると、輻射熱でタンク内圧力が限界を超え、爆発防止のため燃料キャップの安全弁が作動して噴出、火だるまになるので要注意!
自分はまだその火だるま経験はないですが、かなりの昔にキャンプ場で火だるま事故を見た記憶がある。
いづれにしても、火器類が稼働中は決して放置しないことです。

   

天気は今にも降りそうな空模様ですが、なんとか降らずに済んでいます。
今日の野営酒は地酒・三春駒、佐藤酒造(株)さんの酒です。
香り、コク、滑らかさ・・・大変美味しい。
南部杜氏さんの仕込みということなので、なるほど自分には馴染む味わいです。



炊事棟脇の残炭捨て場に着火前らしき立派な炭があったので、Solo Stoveにて着火する。

夕餉はあとで塩ラーメンを野菜と一緒に煮ようかと思う。
袋麺も久しぶり・・・ちなみに塩ラーメンはマルちゃん(東洋水産)が好きなだけど、なぜかいろいろ立ち寄るスーパーには置いてないんだよね。



暗くなりはじめたので点灯。

このところの野営キャンプで稼働するようになったOILランタン・・・
3台あるものの納屋で眠っているだけで出していなかったのですが、そんなことじゃイカン!とこのところ持ち出してきている。
今回はもう一台火入れ前のモノも同伴させているので、明日にでも稼働させてみたい。



確かに無音で灯るランタンもイイものですね。
三春駒も依然美味い。



Solo Stoveもなかなかイイね。
名前の通り、ソロで大仰な焚火が面倒な時などにこの小ささは使い勝手が良いです。

さて、周りも静かでキャンパーも少なくイイ夜を過ごしてます。
三春駒はまだ少しある、ゆっくりチビチビ遣って瓶が空いたら小物を仕舞って寝ることにしよう。



朝を迎えた。
いい寝心地でした。



雨にもならずイイ感じ。

   

しばらくまったりと過ごしてます。
天気が良く日が出てくるとまた気温が上がってくる。

時間はまだ早いけれど、暑くなる頃合いで撤収を終わらせる。



風も吹かず、砂が舞い上がって吹き当ることも無かったので、なかなかイイ居心地でしたね。
こうして利用しやすいところが無料なのは、野営キャンプ愛好家には何より素晴らしいことです。

さて、なんだか今日は良い天気です。
どこに向かいましょうか・・・


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つづく





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