野営キャンプ旅−3日目
岩洞湖家族旅行村ピクニック広場(岩手県)

2020年 9月

所在地:岩手県盛岡市玉山区藪川亀橋
料金:無料(オートサイトは有料)

今日は青森県七戸町の森林公園で朝を迎えています。

とてもイイ雰囲気の野営キャンプのスポット。
それに今回は何年ぶりになろうかという、訪問の懐かしさだったな。



まだ朝の早い時間で、周囲も朝露でじっとり濡れた状態だ。
このままいても乾くわけでもないので、サクリと片付けて車を出す。



さて、ここは青森は七戸町にいるわけですが、どの方面へ舵を採ろうか・・・
さしあたり、8月の下北半島のドライブで寄らなかった尻屋崎へ行ってみようと思う。

尻屋崎には過去何度か来ている。

   

海岸沿いを尻屋崎に向かって近くなると、突然この大きなプラントが現れて面食らう。
三菱マテリアルの大工場プラント
過去何度か来て以来慣れたが、最初に見たときはそれまでの長閑な風景のところに、突然の大きなプラント出現にびっくりしたものだ。
ここではセメント製造や産業廃棄物リサイクルを行っているとのこと、個人的には工場見学したいなぁ・・・。



いよいよ灯台のある岬へ向かうところ、ゲートは放牧の寒立馬(かんだちめ)のためと聞く。

   

さぁ、来ました。

尻屋崎・・・何年振りかなぁ、ここも懐かしいな。
白い灯台が綺麗なんだよね。

あれ?寒立馬が居ないよ・・・もしかしてコロナ対策?
冬にはアタカの放牧場に移動されるけれどまだ、まだそんな季節ではないと思うし・・・何故?放牧場のほうにいるのかな?
周囲を歩くと乾いた糞があるので、だいぶ前には居たらしいと思う。

過去に来た時の様子はこんな感じ冬はこんな感じ



それにしても、何度見ても美しい灯台だなぁ。
ワタシ、特に灯台マニアではありませんよ(笑
でも灯台があると行ってしまうんだよなぁ・・・^^)

   

灯台の隣の突端には赤子を背負ったお地蔵さんが居る。
その脇には海難者を弔う墓石。



本州最涯地、とある。

”最果て”と書かず”最涯”・・・どちらも「さいはて」なのだろうか?
普通に読めば”さいがい”であるが、こちらは”際涯”という語句があるのだからややこしい、コレも”さいはて”と読むの?

良く調べれば、涯は”はて”とも読むことから、やはり最涯は”さいはて”で、良く馴染んだ”最果て”と同語句なのだなぁ。
いずれにしても物事や土地の限界、限り、はて、の意味だ。

本州の最北端はご存知、大間崎である。
ここ”最涯の地・尻屋崎”とはそういう”○○端”ということよりも、この地の荒涼とした情景と”その先はない”ということを現したものと思うが如何でしょう?
この地もまた、寂寥感/寂寞感という語句が表現する、まさに、その一言に集約されるように思います。



それにしてもこの周囲の草原の素晴らしさよ・・・

風が無い時、そしてここが野営出来るところだったら・・・と、妄想する。
そうして見やれば、この灯台周辺でなくとも海沿いにぐるりと回り行くと、そこらには何カ所も芝地の非常に良い野営スポットを発見できる。
もし野営許可が出るなら、それはもう天国であろう・・・とはいえ、ここは下北半島国定公園ゆえムリでしょうな。

尻屋崎、見納めての後は廻って先の入り口ゲート脇を通過して、反対側の尻屋漁港を廻って先の大工場への道に戻ってゆく。

さて、この先はどうするか。
8月の下北半島ぐるりドライブをもう一度味わいたいが・・・
そういえば薬研野営場へも泊まりたいものだなぁ・・・

いろいろと思案したのですが、結局は県道248〜R338と南下する。
六ケ所村を通り尾鮫沼を通り、高瀬川の河口付近を渡る。
車の量も少なく信号も少ないので、クルマはスイスイと移動している。



やがて三沢市エリア、三沢空港を右にしたエリアに来たところでまたしても野営向きスポットに出会う。



五川目というところR338沿いにある、「三沢飛行場周辺多目的広場」。

   

とても綺麗な場所。

  

設備も充実している。
綺麗な水洗トイレ、飲用水、簡易なテーブル・ベンチ・屋根・・・管理状況が良好で好ましい。

いやー、なんとも素晴らしいね!

ただ、すぐ脇が国道R338で、クルマの往来は少ないけれどその点が気がかり。
ここはBBQなどデイキャンプ利用が主であろうけれど、キャンプを楽しむというより旅の途中で日が暮れそうなときの宿泊地として価値があるように思う。
※キャンプ場ではないので、キャンプ行為については管理側へ問い合わせのこと!



R338をさらに南下して進むと、今度は四川目というところ。
ここにも、とても良い野営向きなスポットに出会った。

四川目ふるさと広場、だと思う。



広大な芝生地、向こうに海を見渡せる。

  

キャンプ禁止の表示が無く、至極立派なトイレ施設、給水は水道が一本立っており十二分な環境、綺麗に管理されており好ましい。
なにより、駐車場から続く広大な芝生の素晴らしさ・・・
隣にはドックラン施設もあった。
※キャンプ場ではないので、キャンプ行為については管理側へ問い合わせのこと!



トイレの上には金毘羅神社が・・・
旅の安全を祈願。

あぁ・・・こうして東北は青森の良き長閑さよ、と思わずにいられない。
世知辛く何かと規制の行き届く中に、こうした場所が残っているのは稀有だろうと思うのです、ありがたきこと。



さてこの先は岩手に戻り、本日の野営地を「岩洞湖家族旅行村ピクニック広場」と決める。
今のここ青森・三沢から岩手・盛岡の薮川、岩洞湖・・・まぁ、目と鼻の先くらいの距離感、結構近く感じる。

スムーズに車は進み、八戸市から岩手への県境を越え九戸村にてR340に乗る。
R340で南下してゆき葛巻町を経て岩泉にてR455へ至る。
R455は盛岡方面へ向かい早坂峠のトンネルを進む。

   

さて、岩洞湖家族旅行村に到着。
管理棟にて受付。

早速ピクニック広場へ向かう。



また来たよ、8月以来・・・。
白樺の葉が落ち始めていて、夏時期と変わって空が透きはじめている

広場には団体グループが撤収中で、もうすぐ我が方の貸し切りになるだろう。

   

しばらくは今日の、この白樺林の情景に浸って居る。
やはり自分にとっては、この場所の風景・情景が何よりも素晴らしく感じるのです。

   

ワンパターンのいつもの場所に張る。
相変わらず、こんなに広々で貸し切り状態だというのに、なぜ、こうしてせせこましく配置するのか・・・凹



ともあれ、一式整った。
今日はこうして、白樺林での野営キャンプに浸れる喜びを感じる。



相変わらず素晴らしい情景だ。
ただ、通い始めた昔はもっと白樺の密度があったように思うが、雪害などあって仕方がありません。

   

大抵は駐車場の下に多数のテントが張られて賑わっているのですが、今日はそれもなく完全貸し切り状態。
隅から隅へと見れば結構広い場所なので、多少賑わっても特に狭く感じることは皆無で、それもまた良きポイントだと思う。

   

トイレ、給水所はいつも通りで問題なし。



夕陽が当たり始めたな・・・
幕下でまったりとこうした風景を眺め、情景に浸る。

   

陽が傾いている・・・そろそろ夕暮れだ。



夕陽が射して木々を照らす。
刻々と情景が変化する様を追いかけてます^^)

   

遅くなった狼煙上げ・・・



釣瓶落とし、というが夕刻と思ったらすぐに日が暮れている。
木々の隙間からひときわ明るい月が上がってきた。

この数日見ているが、本当に明るい。
次第に暗さと月光の冴えとのコントラストが際立ってきて、白樺の樹が空いた広場などは月光で薄明るくなっている。

   

すっかり日が暮れた・・・
同時に冷気もやってくる、既に吐く息が白い。

焚火には先に拾った落ち枝から持参の薪になり、持参薪は残さずすべて使い終わりになりそうだ。



イイ晩を過ごしている・・・
今回の野営キャンプ旅では、3夜すべてイイ晩で愉しめた。

   

焚火の火が落ちてきたところでテントに籠る。
頃合いで就寝・・・



この数日、秋の季節の進みで冷え込みはじめた朝。
静かだが、早々に脇の砂利道には車の往来がある。



やはり朝露。
冷たく濡れている。



曇天・無風、今にも雨が降りそう・・・

   

今朝は朝霧に囲まれなかったが、それでも相変わらず素晴らしい眺めと思う。



連泊したいものの・・・
名残惜しいが今日は帰宅となる。
この風景を見納めて撤収とする。

今回の野営キャンプ旅、懐かしい場所を巡ることが出来て昔の記憶と相まって感慨深いものでした^^)

この先は、日に日に秋が深まる・・・
今年の紅葉はどんな模様になるのか、紅葉に囲まれた野営ができると嬉しいものです。

さて、この岩手岩洞湖から宮城の自宅までは遠いなぁ・・・凹






つづく




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