野営キャンプ旅−1日目
岩洞湖家族旅行村 ピクニック広場(岩手県)
2020年 10月

所在地:岩手県盛岡市玉山区藪川亀橋
料金:無料(オートサイトは有料)

10月も終盤、大抵のキャンプ場は今月いっぱいでクローズされる。

管理の薄い無人開放のキャンプ場であっても、水道・トイレなどは止まる。
昨今のキャンプ流行により、立派な施設の有料キャンプ場であれば冬季も営業するところも増えるのかもしれない。

岩洞湖家族旅行村のピクニック広場も、今期の営業は今月いっぱいで終了する。
つい先日も行ったばかりですが、今年最後の野営キャンプをすべく向かうのだった・・・

ピクニック広場は何といっても白樺林の雰囲気が素晴らしく、そんなところを無料で利用できることは幸せだ。
それ以上に自分にとっては、思い入れのある野営スポットの一つなのです。



宮城の自宅から岩手盛岡・岩洞湖のピクニック広場までは、下道で約7〜8時間ほどの移動となる。
今回は朝起きた直後の決断で、少し早めに出立できた。



国道を離れ、交通量の少なめな道をさがして岩手盛岡へと北上して行く。
天気模様は刻々と変わって行き、雨に風、晴れ間があったりと落ち着かない。
途中、行く手に綺麗な虹も観られた。

   

やがてR455に分岐して標高を上げながら紅葉で色付いた山々の間を進むと、ようやく岩洞湖へと辿り着く。
家族旅行村まではもうすぐ・・・。

家を出て約7時間半、いやー遠いよ。
高速使えばよかった(笑・・・でもこの遠さが良いんだよな。

   

管理棟で受付の後、その先のピクニック広場へと向かう。



先日の情景と大きく変わらないが、晩秋らしさが深まった感があります。
非常に素晴らしい趣きだ。



枯れた風情。
寂寥感・寂寞感を伴う侘びて寂びた情景・・・極む。

新緑〜夏の頃、葉が繁り緑の景色を観ているからこそ、今の枯れた風情に無常の観念を教示されるのです。
そうした情景を感じるためにだけに野営をしに来訪し、独り佇み情景に浸り過ごす・・・
そんな”ポツンと独りキャンプ(このwebサイトではそれを野営と呼んでます)”の愉しみの一つではないでしょうか。

   

今回はこの古い幕体を出す。

十数年昔の古いもので、更にこれまで酷使してきており可愛そうな幕体だ(凹
この先いつまで使えるか判らないが、この先はなるべく労(いた)わって張ってあげたい。



先日来たばかりというのに、何度来ても素晴らしい風景に感激させられる。
葉が落ちて空が透けるほどになりつつも、白樺の樹々が見せる林の造形は凛として美しい。



今日もこの情景の中に居られる事が嬉しい。



本日はインナーの設置は省略して幕体をシェルタ代わりとして張り、寝処はシートを敷いただけの簡易スタイル。
もうすでに冬のように冷えているけれど、大丈夫だろうか・・・笑

   

冷たい風が吹いているが、強い風ではなく助かる。

   

狼煙上げ。
たっぷりの湯を暖めておくと、何かと便利。

   

野営酒は「南部美人・吟醸」、ブルーのラベルの方です。
上品な味わい、少し温めると更に風味を感じる。



とても心地良い情景に浸って過ごしています。
ただ、時間とともに気温が下がってくるのが判る。



もうすぐ夕暮れになる。
日が短くなったものだなぁ。

   

今回の灯器のメインは、ケロの#214。
燃費が安いというのは善い事だ(笑

たかだか17年ほどしか経っていない物であり、多少使うブランクがあっても不調に陥らずいつでも快調のコンディションです。
相変わらず周囲を明るく照らす。



雲の切れ間から月明かり。
満月直前の明るい月だ。



夜になっても、月明かりで空もほんのり明るい。



夜も更け野営酒も終了で幕体に籠り、ラジオで天気予報を聴いた後は寝ることにする。
明日はどの方面も天気悪いみたい・・・帰ろうかな?



明け方は結構冷えている。
とはいえ夜中に起きることなく、ぐっすり寝込んでいましたが・・・笑



思ったほど天気は崩れてなく、ひと安心。
そして、目の前には白樺林の風景・・・



しばらく白樺の林内を散策。
幕体に戻って、バーナーで沸いた湯でお茶。
暖まるね・・・



頃合いで撤収。
今年はこれが来納めか・・・

   

名残惜しくもう一度周囲を見回す・・・

車を出して管理棟へ・・・
いつもの管理人さんと話し、また来年ね・・・と。

さて、車を出したはいいけれど今日はどうするかな・・・
天気は悪くなる予報なのです。





つづく




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