−天空の野営地−石蔵山林間広場(石蔵山村民憩の森)(岩手県)
2022年 4月

住所:岩手県一関市川崎町門崎字石蔵地内
料金:無料

2022年4月であります・・・

コロナ禍も収まらず、流行は今年でもう早や3年目だ、今年こそ終息してほしいと強く思います。
それにも増しての世界的事件は、ロシアのウクライナへの理不尽極まりなく、そして、まさに悪魔の所業のような残虐過ぎる非人道的な行いである。
ロシアにせよ中国や北朝鮮にせよ、独裁的国家はその指導者によって国際的な常識や協調を無視して過激に突き進む・・・
力による覇権と現状変更を至上とし、それに抗う人の命など紙切れの重みすら無いと言わんばかりに。

日本戦後の高度経済成長期に平和教育を受けて育った世代、”戦争を知らない子どもたち”ですよ、それがこの令和の時代にこんな悲惨な戦争を見ているとは・・・
この悲惨な状況を何とか止められないものか・・・と、世界のだれもが願っているのだ。

寒さとコロナ流行でじっと耐えていた冬の季節を越え、待望の暖かい春の季節になったにもかかわらず、社会・世間には雰囲気や空気感の重さが広く覆っていると思います。
2022年4月、今はそんな時候だ・・・。



そんななか、 この数日の好天予報で血が騒ぎ急(せ)かされるように重い腰を上げ、今回は岩手・一関の「石蔵山 林間広場」へと向かいます。
昔、「天空の野営地」と名付けて吹聴していたものの(笑、当時のキャンプ友たちの反応は大きくはなかった。
がしかし、今や週末の混み様は大変なものとなった場所だ。

さて、外に出歩くのは約4ヶ月間のブランク・・・
道具類の整理などサボっていたために、出立で道具を揃えるのに作業が進まない。
3月の大地震で棚の道具類が落ちたままであったので、拾い上げると「なぜこんなモノを?」と作業がしばしば止まる(笑

いつも計画性が悪いので、あれもこれもと使うのかどうかわからないけれど、何となくいろいろと車に積む。
その末にやっと車を出す。

あー素晴らしい晴天、しかしながら風は結構強くて冷たい。
反面、明日からは一気に暖かくなるらしい。

宮城・登米市を通過して北上し、やがて岩手・一関市川崎のR284へ出る。

   

あの山の上まで登って行く。

   

大船渡線を渡ると、石蔵山への取り付きへの道となります。
その先には、石蔵山の直下にある熊野神社へ至る参道の入口となる大きな鳥居がある。
参道を歩くとなれば、ここからは遥か向こうの石蔵山まで延々と遠い。
参道とは言え完全に登山道レベルで、それなりの装備でないと歩けないと思われ、決して散歩コースではない。

   

道は舗装されてはいるものの、幅が非常に狭く片側はガードの無い斜面なので、万一道を外れると命に係わる大事故に繋がる。
特にスピードの出し過ぎや、車同士のすれ違いなどには要・要注意!
スピードを落としてゆっくりと向かわれたい。

   

いよいよ本日の目的地、石蔵山林間広場へ到着。
下段側に先客様がいたので、挨拶がてら世間話する・・・地元のお若い方でSさんという。

下段は一関市街の夜景や雪に塗られた栗駒山、その西側にある山々の風景が一望に見ることが出来て人気の一角なのだった。
ご多分に漏れず、自分も今回はその一角にしようとも思っていました。
でも、先客様の邪魔はしたくないし上段の広場も芝生状況がとても心地良いので、いつのも定番である広場へと決める。

   

この広場のランドマーク/アイコンとも言えるような自然岩の手前に陣取る。
いまは風が強く当たっている、ちょっと寒い。



いまは、この広いエリアに3組しかおらず非常にイイ状況。
やや日が翳ってきたか・・・

   

風も強かったことで大きな幕体を風除けとし、その中に一人用幕体を入れ込む。
今日のような天候の下、幕体の中の居心地は最高ですよ・・・笑



明日になれば、この視界の中には多くのテントが出現するんだろうなぁ。

   

時折突風アリですが、予報によれば収まるとのこと。
このままでは焚火が出来ない、早々におさまって欲しいなぁ、焚火の煙に燻されたい。



寒いので、早速、野営酒を呑むことにする・・・笑
幕の中は居心地良くて極楽、極楽。

   

呑んでいるうちに日が沈みました。
今日は雲があってそこに日が沈んで、夕焼けがグラデーションを変えて魅せてますね。

暗くなって灯器に灯を入れます。
今回は#639Cとフェアハンド#276、どちらも安価な灯油で灯せる。
灯油であっても丁寧に作業すれば、黒煙を立てて煤だらけにすることなど無い。
特にOILランタン、神経質に高額な精製燃料に拘らずとも灯油で充分、全く問題ない。

   

日が暮れて風も止み、マッタリと焚火・・・。



一関市街の夜景が浮き出てきました・・・
綺麗ですねぇ。

この石蔵山の標高と、そこから見下ろす市街地の距離感が絶妙なのだ。
この天空の場所だから、こうして綺麗な市街地の夜景を見ることが出来る。

   

夜景を堪能したあと、久保田の千寿を遣る。
あぁ、この系統の酒だったか・・・
残念ながら、コレは個人的には全くお好みではなかったネ、万寿の方はまだ風味があってよかったけどね。

高額なのに水のような何もない日本酒と知っていたら、安物な甲類焼酎のほうが気分的に納得感があっただろう・・・あくまでも個人の好みの問題ね。
とはいえ、コレは3月の地震での棚落ち赤札品だったので、ぜんぜん文句はないです(笑

ちなみに、もう一方の秋田の酒で刈穂(純米 宝風)、コレはイイね!安いけど相応に美味い、日本酒らしい旨味を感じる。
千寿をチェイサー水代わりとして挟んで口をリフレッシュして、それからまた刈穂を呑むと、刈穂の酒の旨味を何度も味わえてイイね(笑

このように、呑んべぇにとって日本酒の世界は奥深く、自分の好みを追い求める長い旅の途中なんだな(凹

   

風は収まったが、晴天での放射冷却もあって今夜は冷える・・・。
バーナーとランタンとで幕内も暖かい。
知り合ったSさんと先の酒を酌み交わしながら、交わす趣味の話が楽しくてイイ。

静かな夜・・・
明日は賑わうのだろうが、今夜はとても心地良い晩だった。

そろそろ寝ましょうね。



良く寝れました・・・
起床です。



絶景!
天空の野営地から望む、雪化粧の栗駒山と連なる山々を見渡し、眼下には一関市街地が広がって・・・まさに絶景だ!
状況によっては、眼下一面が雲海模様となる絶景を見ることもある。

   

ド・快晴!
凄い青空!

気温もグングン上がってくる。
気持ちイイ〜〜!

   

トイレは使えるが、水場も含めて水は開いていない。
少し先、この地域で桜が咲く頃には水道も開けてくれるでしょう。

さて、気分が好いので散歩に出かける、身体を動かすのは気持ちが良い。

   

石蔵山へ登りに行く。
テン場からは頂上まで約20分もかからずに歩いて行ける、いい具合の運動ですよ。

   

山頂は岩場。
ぐるり360度開けており、眺望が利いて絶景気分を味わえる。
しばらくその絶景を山頂の槍の上で味わって過ごした。



散策を楽しんで戻りました。
いい運動になりましたヨ。

あれこれやって午後。
小腹が減っておやつ代わりの缶ビール&缶酎ハイをチビチビと。
また風が出てきてやや強いので、呑みながら火を立てるタイミングを計っている。

   

家では活躍中のホットサンド・メーカーを持参、これは直火でもガンガン使える鋳鉄のタフなヤツ。
空きっ腹ではまずいので、コレでホットサンド作ってビールのアテにする。

   

あり合わせを挟んでみます、コレにチーズが欲しかったネ。
ギュっと挟んで、表裏返しながら火にかけて様子見。

   

カリっと焼き上がりました・・・
タバスコ振って美味いです^^)、缶酎ハイにも合う。

   

暑い日になりました・・・

ただ風が強いんです。
焚火をしても風ですぐ燃え尽きてしまう。



今日も日が傾いてきました、もうすぐ夕陽、夕景の頃合い。
今日は雲が出ていないので、見事な夕陽ショーが見られるかもしれない。



素晴らしい夕陽に見惚れる・・・。
この野営地ならではの絶景シーンの一つです。

この情景を感じるたびに、この場に来た甲斐があると感じてます。

    

日が栗駒山に沈んだ。
日が沈んだ後も、オレンジ色のグラデーションが余韻を残してくれている。

こうして夕陽ショーを堪能した・・・
本日の一大イベントだったなぁ。
いやー、とても素晴らしかった。



今夜も刈穂を燗にして呑み交わす。
この酒は美味い、燗にするとさらに美味い。

   

Sさんからの差し入れは、昨日から仕込んで煮込んだいうお手製のカレーを頂いた。
これがもう、香り高くてめちゃくちゃ美味いのよ!
ほぼ専門店レベル。
スパイスの風味がクセになってハマる、ご馳走様。

美味い酒に、美味い本格カレーも食べて大満足。
満ち足りて、今日も寝る。



翌朝は、暖かい朝でした。
同じ寝袋では暑く感じました。

名残惜しくも、早めですけれど撤収作業。



最後に周囲を見分して車を出す・・・。

石蔵山林間広場、昔から来ている場所でしたが昨今はだいぶ賑わうようになりました。
これだけ情景のイイところですから当たり前ですね。

下段の草地のほうは、ほぼ難民キャンプ状態の混み合いとなっており、自分の居た上段広場の方がまだ緩くて快適だった。
その下段側に居たSさん曰く、隣人がライブ動画配信していたらしく深夜までボソボソとしゃべり続いていて迷惑だった、とのこと。
時代というかなんというか・・・そんなものは家でやれ、と思ってしまう。

真夏前の日差しが強くなる前なら、もう何度か再訪したいと思います。






END




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