紅葉に染まる山奥で独り野営(東北某所)
2013年 10月
今年の紅葉はどうなのだろう・・・
暑い夏が長かったし、季節は秋になったはずだけれど冷え込みのほうもいまひとつ。
あまり紅葉のニュースがパッとしないように思っています。
そしてこの週末は、天気模様があまり良くなさそうな予報だ。
どこへ行こうか・・・
とにかく独り気ままに、そして遠くへ。
そんなわけで、お気に入りの場所へと向かって車を走らせている。
予報では、秋になってもいまだに迫ってくる大型台風の余波で、風雨となるとのことだった。
今から向かう野営場所は山奥で、大雨など大荒れになると災害に巻き込まれる恐れがある場所だ。
独り気ままな野営もそんなことにでもなったら、他人から見ればお笑いネタで嘲笑されてしまうだろう(冷笑
私のお好みの野営風景とはそんな危険性が潜んでいるもので、だからあまり他人にはお勧めできないレポが多い。
山間の峠道に入ると、期待していなかった紅葉が鮮やかに広がってきましたよ!
天気は悪いけれど、これはいい!
心躍る!(笑
期待してなかったから、尚更この彩りのある風景には大いに癒される。
本当に予想外だった・・・こんなにも色付いているとはね。
さて、いつもの大東屋。
紅葉はピークを過ぎた状況のようですね。
でも、秋めいた場内雰囲気が最高。
薄暗い状況なので、どんよりした写真映りではあるけれど、天気も予想外に落ち着いている。
あの台風はもう逸れたのかな。
とても居心地が良い状況です。
気分を良くしてマッタリモードに切り替える。
GINが美味い。
心配の大雨も無く、非常に落ち着いている。
周囲の風景もとても良く、このエリアには自分独りしか居ない。
来た甲斐があった・・・
本当に素晴らしい場所だ。
薄暗いのと多少霧が掛かっていて、なかなか綺麗に写せないです。
しかし、雰囲気は幻想的な趣さえも醸してきています。
いまは霧雨だが、大雨予報を信じて広場ではなくこの東屋の中で幕体を広げることにします。
もちろん、今日は間違いなく自分だけの貸切のはずだ。
なんとも・・・
ココの雰囲気にこのGINのキリッとした風味がマッチするんです・・・不思議ですねぇ。
それにしても、ホントに広くて大きく余裕たっぷりの東屋だね。
湯沸し。
宵も更けてくると、雨脚が強くなってきた・・・。
雨音が心地いい。
周囲は漆黒の闇・・・全く何も見えない。
渓流の水面にはうっすらと霧が掛かっているようだ。
幻想的な夜が過ぎている。
深酒しないように切り上げて、寝る準備だ。
多少雨が強くなっているのですが、屋根が大きく吹き込みがなくて助かる。
小物を片付けてシュラフに潜り込む。
渓流の水音と屋根を強くたたく雨音が渾然一体となって周囲の闇に融けていく。
翌朝。
まだ時間が早いのか、薄暗い。
幸いに雨は小雨の状況。
少し風が出ている。
寝ている間は暑いくらいだったが、外に出てみるとだいぶ冷え込んでいた。
いい場所だよなぁ〜と、しみじみ思う。
名残惜しいのだけれど、帰路の準備。
掃き掃除して撤収を終える。
年内中にまた再訪したい・・・叶うだろうか?
周囲の山は見事な紅葉。
見慣れた看板。
こんなエリアにいたんだなぁ・・・。
紅葉に見送られながら、麓の町へと下りて行きました。
町へ戻ると彩りは消え、一足早い紅葉に染まった山奥での一夜は別世界だったのかもしれません。
END
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