〜 秋田/青森野営ひとり旅 〜
第一日目 法体園地キャンプ場(秋田県)
2017年 8月

住所:秋田県由利本荘市百宅字奥山
料金:無料

今年もお盆時期が廻り来て、勤め人たる自分にも夏季休暇の時期がやってきていました。
いろいろとやりくりを施して、なんとか他の皆さんと同じように長い連休を確保したのでした。

昨年来の実に8ヶ月ブランクを経て、先日からなんとか以前の野営愛好家の片鱗を覗かせるべく、野営に繰り出していました。
この夏休みはそのストレスを払拭したいのにかかわらず、仕事の影が影を落とし常に緊急連絡がいつ来るか待機状態であり、まったく心地良いとは言えない休暇であります。

しかしながら、そんな状況に身を縛られていてばかりでは人生の損失は計(はか)り知れない。
思い切って、そんな日ごろ抱えた鬱憤(うっぷん)を少しでも払うべく、独り旅に飛び出た次第です。



行き先はどこでも良いのでした・・・気が紛れれば。

車のドライブ、長距離で長時間のドライブであっても、そのこと自体が楽しみであって好きなので何にも苦になりません。
丸一日ドライブで過ごす・・・というのも、好物であったりします^^

このところ天候が悪く、8月お盆時期であるにもかかわらず、まるで梅雨時そのものの愚図ついた天気。
多少は雨の無い場所へと山形へ移動する・・・。
奥羽山脈を境に、宮城・岩手と反対側の山形・秋田は天候が逆なことが多いのです。
宮城が雨ならば山形は晴れ・・・

まずは、山形へ抜けて舟形町のアユパークへ向かう。
昼頃に到着。

雰囲気は悪くないが、平日にかかわらずBBQの団体グループで賑わっていた。
鮎茶屋もお客さんが居て、真夏のこの時期らしい賑やかさ。
これらの人々が引き上げるまでにはまだしばらく数時間かかる・・・。

まだちょうど昼であり、予想通りに宮城側と違って好天、日差しも強くこのままここでたむろするのもままならないようです・・・。
焼きアユに冷たいジョッキ生ビールの誘惑を振り切り、踵(きびす)を返してこの場を去ります。

では・・・と、次の場所へ向います。
野営場所はいくらでもあるのだ。
平地の蒸し暑い場所でなく、涼しい場所に行こう・・・

     

県境を越えて秋田へ入りさらに山間の奥地、法体園地へと向うと、ころころと空模様が変わり雨にも降られる。



法体園地着・・・既に数張りのテントあり。

炊事棟脇に大型モノポールテントが建っていて、確かこれと同じのを私も持っていた気がするなと思い出し、それはまだ箱から出していない・・・
あぁ、建てるとこういう幕体なのか・・・と遠目に観察、いつか実践投入せねばな。

適当な空いた場所に、持ってきたいつもの簡易な幕体を建てる。
独りで過ごす幕体としては、この程度で十分でしょう・・・。



程よい場所が空いていて、そこに決める。
まずはタープで屋根つくり、山形は好天だったがここは曇天、いつ雨が落ちてくるか・・・

     

あー、蒸し暑い・・・。
もっと冷涼であるかと期待してきたのですが、あにはからんや、蒸し暑い状況。

周囲に高速で飛ぶ大型のアブがいて煩わしい。
そして、仕事連絡の気になるケイタイは圏外とアンテナ2本を行ったり来たりする・・・。

pm5時職場にTELを入れて、今日まで一日多く出社している同僚に状況を聞き、何事もないことに安堵しお互い休みを楽しもうと〆る。



なんにしても・・・だ、自分の夏休みに乾杯しようじゃないか^^)
一杯目の封切は日本酒。

      

どんよりの天候で無風、やや蒸し暑い。

   

今夜の寝室を建てて、一式完了。
後ろに見えるトイレ棟は、いつもの通り快適でこれのおかげで滞在中も心地良く過ごせる。



ほどほどの賑わい。

     

まだ日が明るい・・・。

     

日が暮れる間際ですが、先刻からアブの大群がタープ下に集う・・・ とてもタープ下にマッタリと居られない。
アブには蜂用の殺虫剤でないと対応できないのでしょう、持参のハエ・蚊用の殺虫剤なんかではびくともしない。

今回は凄く虫が多い。
早めに長袖長ズボン靴下にてブヨの攻撃に備えておく。
これがまた汗かきの要素にもなるが、吸血虫対策には致し方ない。

     

日が暮れて、タープ下のアブは引き上げてくれたが、ランタンの明かりには小さな羽虫が無数に集まっており、ランタン内部へ死骸が積もってしまった。
ランタンを幕体から離し近くにある据え付けのテーブルに置き、そんな羽虫をそちらへ誘導した。
とたんに、その大きなテーブルを一面に虫が覆って蠢き、それはもう気色が悪くなるほどの状況なのだった・・・



周囲から集めた枯れ枝で焚火。
多少、空気が冷めて焚火が心地いい。

相変わらず、ランタンの灯が虫をあつめて内部に積もってしまう・・・。
体の周りにもそんな小虫がまとわるので、明かりを消して寝る準備をする。

今回は、こんな虫が多くて落ちついてマッタリした状況は少なかった。
季節柄、そしてこうした清流に近い場所は致し方ないのかもしれません。



寝た後は気温も下がり、朝には結露して幕体はぐっしょり。
タープは寝るときには必ず低く落としてから寝ています。

明け方は野鳥の声が響き暗い時刻に目覚めるものの、涼やかな風がテントの中に流れて心地良く寝直し。、



快晴の朝模様。
周囲が鳥の声でさわやかな場内。

     

場内を散歩、名勝の法体(ほったい)の滝
そこここに釣り人が居る。



涼しい・・・。
昨日と違って、すっきりした青空が広がって、空気も乾いており心地良い。

気持ちが良く、コーヒーの朝食。
コーヒーは真夏でもホットに限る。
美味い。



しばらくして、随時幕体をたたむ。
青空を見やり、車を出す。

旅の一泊目は秋田の法体園地にて幕営した。
虫が多くまとわりつき、いま一つ快適とは言えないかもしれなかったが人も少なく、上々のスタートでした。

さて・・・

この後はどうしたらいいのだろうか?
この旅はどういう風に流れて行こうか・・・

それもこれも、我独りの自由で気ままな心地良さがある。




続く・・・





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