野営キャンプ旅−1日目
笠詰野営場(岩手県)
2020年 9月
所在地:岩手県花巻市大迫町内川目岳地内
料金:100/人(峰南荘)
10月が目前、すっかり涼しくなった。
猛暑が治まり、秋雨の後にやっと晴れ間が出てきたら、もう一気に秋の肌寒さです。
暑さで動けなかった反動で、少しの好天でもウズウズとしてしまう(笑
今回の野営キャンプ旅では、だいぶ久しぶりとなる野営場所へも向かってみたいと思う・・・
例によって適宜な道具を見繕いもせず車に積み込む。
面倒なんさねぇ、シュミレーションしてあれこれ綿密な計画を考えるのは・・・そんな性分(汗
気分次第、風任せ、的な・・・(凹
さて、車を出して最初の分岐は北方面に上がる道に入る。
居住の宮城から北上として県境を超えたい、つまり岩手県へ向かう。
R4の大きな道を進むが、この日はなぜか渋滞続きで思うように進まない。
まぁ、まったく急ぐ必要はないし、夕刻前に適宜その日の寝処を決めればよい。
好天で気持ちの良いドライブだ。
岩手・花巻に来たところで、一つ目の懐かしい野営スポットへ向かってみる。
大迫町の「笠詰野営場」です。
結構ヒッソリした場所で、個人的にお気に入りな場所です。
岳地区に来て峰南荘へ寄る。
その後、そこから細い道に入って行く。
この先の早池峰山の登山口に至る道で、登山者にはよく知られた場所だろう。
約300m先のカーブのところ、ここを左下に下がる。
昔はこの看板が朽ちていたために非常に判り辛く、見落としがちだったろうと思う。
入口に鎮座する祠にお参り、野営旅の安全を祈願する。
入口での二又は左が下段広場へ、右が2段目、3段目広場へ行く。
いつもの右へ行くが、泥道だ。
到着。
うむ!イイ雰囲気。
木々の葉が半分落ちている、秋模様が進みつつある状況だ。
この野営場の「名物」であったあのコンクリートのトイレ棟が撤去され、簡易トイレが設置されていました
↑昔のトイレ棟
当時、コレはなかなか近寄りがたい雰囲気ではありましたネ。
水道からは綺麗な水も出て使用出来そう。
昔来た時は水にゴミも混じって濁っていた記憶。
こうしてみると、昔の廃墟然とした人を寄せ付けない雰囲気が薄れたことは個人的には非常に残念だが、利用しやすくなったのはやはりイイ事ではある。
これも昨今のキャンプ流行による好影響の一旦なのかもしれません。
さぁ、非常に爽やかで気分上々!
一段目の大広場も非常に良い場所なのですが、自分が落ち着く定位置はいつもの第二段目、そこの木々に囲まれたところがイイ。
先日にふとしたきっかけで連れ出した幕体、今回も登場さす。
狭い穴倉に入り込むような独特の感じが、なにか面白いね。
誰もいないのだから、もっと広々と優雅に配置なり大型の幕体でも張るなりすれば良いものの、いつも、こんなせせこましいことになる。
いわゆる貧乏性という性(さが)とも言えるな(凹
一段目から見上げる。
新緑の時期もイイ場所ですが、この先の秋深まる紅葉時期も更に素晴らしい情景だろう。
一段目は空が明けており広々開放感がある。
中央にはファイヤーサークルがあり、グループキャンプに向いた大広場と思う。
まぁ、今日はグループが集って賑わうことはないだろうが、そういうこともあって先に言ったように、やはり自分のお好みはこの第二段なんです。
一式落ち着いたので、小さな火で狼煙を上げて遊ぶ。
落ち葉や小枝を集めてチビチビと焚火遊び・・・
日が傾きつつあります、夕刻近い。
白樺を傾いた陽に照らされる。
向こうに鶏頭山を望む。
色付いた葉がチラホラ・・・
今年の紅葉は如何になるのでしょう・・・
あと1,2週間もすれば一気に染まりそうな気がします。
紅葉時期の野営キャンプ・・・毎年、この時期は楽しみですね。
紅葉にはまだまだですが、今日は絶好の状況だ。
まったりと、独り占めしている野営場の情景を堪能している。
小さな炎も、焚火の匂いもまた楽しい。
日が沈みこんできて、周囲はシュッと暗くなり気温も急激に下がっている。
吐く息が白い。
遠くで、鹿の悲鳴に似た「キューイ!」という特有の鳴き声が響く。
鵺と比喩されるトラツグミの鳴き声もそうですが、こうした野営地に響く鳴き声にはなんとも言えない特有の雰囲気を盛り上げてくれる。
やはり、この野営場は侘びて寂びている寂寥(せきりょう)感・寂寞(せきばく)感がある場所で非常に好ましい。
今流行りのスタイルとは真逆ですが、そういう場所に独りポツンと居る・・・これこそが野営場を愉しみ味わうべき情景と思うのです。
すっかり日が暮れて好い時間である。
先の鳴き声と隣の渓流のサラサラとした瀬音がBGMです。
満月の数日前、その月が冴えて明るく輝き周囲が照らされている。
それにしても、もう季節は変わったのだなぁ・・・冷え込んで吐く息が白く、手先も冷たい。
念を入れて防寒の用意をしてきてよかった。
そろそろ頃合い、小物を片付けて狭いテントに籠る。
とは言え、横になっている分には結構心地良い空間です。
まったく静か・・・
夜が明けました。
依然としてシンと静かな野営場です。
朝露で周囲は濡れている。
隣を流れる渓流、とても素晴らしい風情、初夏の新緑や秋の紅葉時期ならさらに素晴らしいハズです。
3段目となる場所は使われていない為であろう、この通りの草むら状態で実質使えないエリアと思われる。
1、2、3段ともこの通りに林にあるので、野生動物とくに熊には要注意です。
非常〜〜に名残惜しいのですが、泣く泣く撤収とする。
本日は快晴なり・・・
これほどに素晴らしい野営場所なのに、あちらこちらに動き回りたくなってしまう・・・コレもまた困った癖です(凹
つづく
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