蔵王坊平国設野営場<蔵王坊平キャンプ場>(山形県)
2022年 8月

山形県上山市蔵王高原坊平
有料:\350/一人
↓    
上山市公式HP

暑い!!

このところの長雨が続いた後、急激に暑さが襲う。
真夏なのだから暑いのはあたりまえではありますが、だからと言ってこのところの猛暑はキビシイですねぇ。

外に出て行くなら標高1,000mの高原ならば多少は涼しく良かろう、と蔵王坊平高原へ向かってみる。



今日も暑い日だ、今は気温34℃まで上がって湿度70%、ヤバいよ・・・
それでもこちらの34℃などまだマシなほうで、関東や関西方面など40℃にも迫るほどの酷暑だとニュースで聞くにあっけにとられて驚く。
そりゃヤバいなんてもんじゃないよね、異常な暑さが極まってる感があります。

さて炎天下で車に荷を積むが、この時点で大汗噴き出す。
いったんシャワーを浴びて汗を流して出立。

蔵王町遠刈田(とおがった)から蔵王エコーラインに入り山に向かって上ってゆく。
こちらに来ると雲も広がってくる。



駒草平の駐車場で休憩。
気温25度、風があって涼しく感じる。

蔵王の火山性の荒々しい風景・・・正面奥、台形に見えるのは「御釜」の淵、五色岳の後ろ姿。
御釜への観光へ至るハイラインへの分岐を通過すると道は下り坂、やがて宮城から山形へ県境を越える。

   

しばらく進んでやがて蔵王坊平高原へ到る。
ここから夫々のペンションや野営場へ入る。

野営場入口の看板の先、管理棟で受付。
さしあたり、管理棟わきの太めの通路を下りてゆき第3エリアあたりに行ってみる。
場内は通路も樹木の間も大きく畝っていて、自分のような華奢な軽車には進むのがキビシイが、ジムニーのようなアウトローダーは生き生きと走り回っていて羨ましい(笑。
うねりに注意しながら進むが、なかなか手ごろな場所が空いていない。



見回すと予想以上にそこやここにとテントが張られている、あぁ、そうか夏のレジャーシーズンなんだなぁ、子供たちは夏休みだし。
やがて、前回と同じ第4エリアの最奥に向かうつもりになったところで、車転回でハンドルを切った先の樹下の一角に来た。

   

落ち着いてよく見まわせば、良き場所はそこここにあるものです。



何よりこの野営場自体、エリアが4区画もあって広大であり、樹木が多く自然豊かな場所であることが特徴。
そんな自然豊かな雰囲気を存分に味わうにはどこでもよく、それほど丹念に場所を吟味する必要はないのかもしれません。

そういうところが、この蔵王坊平野営場の魅力の一つなのではないでしょうか。

   

濃く繁る樹木が大きく広げる枝葉を屋根代わりにしようかと思いましたが、頭上から毛虫が落ちてきたのを機にタープを張りました(笑

   

隣は開けた芝生広場、目線を変えれば上方にはさっきの管理棟、左側エリアにはトイレ棟。
トイレ棟はもう一棟あるが、今は閉鎖されている。
周囲には整備されたクロスカントリーコースが巡っていて、トレーニングの人が走っている。

   

今回は珍しくボンベイ・サファイヤも持参。
早速、冷えたのを遣る。



冷凍枝豆がまだ凍っていて、シャリッと冷たいのがうれしい。

前回来た時は昼間からブヨにやられてましたが、今は蚊もブヨもいない状況で涼しい格好にて心地良い。
標高約1,000m、気温約25℃。
あと2〜3℃ほど涼しくなってほしいけれど、開放的な雰囲気なので気持ちがいいです。



焚き火台は3台持参してきましたが、どれにするか・・・
あぁ、そういえばの笑’sの名品・B−GO−WING、そろそろ初火入れしてもいいのでは?

   

少し悩んでみるに結局選んだのは、belmontのTABI(旅)で今回は一年ぶり2度目の火入れ。
チタン製のパネルの焚き火台は超軽量、自分のような車でのキャンプよりもバックパックや二輪車キャンパーにこそ重宝される部類の焚き火台。
最後3台目の焚き火台は、同じくbelmontのTOKOBI(床火)でしたが、コレはお休み。



ということで2度目の火入れ。
夏の暑い時期には、小さい焚き火台でコンパクトにやるのがイイね。

   

緑の濃さに癒される・・・
やや蒸した状況でカラリとした感じではないけれども、下界の猛暑を思えば極楽だ。
ぜいたくを言えば、夜には肌寒いくらいに冷えてほしい・・・

その夜の寝処の設置がまだでした・・・



小さなドームテントを張るつもりでしたが、夜には今よりも涼しくなるだろうと予想して、この簡易な参天幕にしてみる。
すでにボンベイ・サファイヤで好い気分、もうコレでイイや(笑



ペグ8本ですぐ建つのが簡便でイイね。
安価品ながらシルナイロンの軽量幕に止水ファスナー、さらには薪ストーブ煙突出し用ポートありでそれを開ければ換気もよく、更には寝ながら夜空も覗ける・・って?笑
それに一人で入るにはかなりの余裕の大きさで広いので、冬ではなく暑い夏に使うのでも暑苦しくなくて良いのでは?



こんな設営状況となってます。



コットを持ってきても良かったとも思います。
今回はこのままテント内地面にシートを広げて敷き、そのまま寝る予定。

   

日が出ても、木陰のおかげで日当たりの暑さを感じなくてイイ。
GINの香味が夏の午後の情景に合って心地良く、冷えたシェラカップが汗をかいて涼しげに見える。



にわか雨、通り雨、天気雨・・・
細い雨がサーッと降り出して、雨の匂いが漂う。
一気に湿度が増して、一段と蒸し蒸しする。

   

まだまだ明るい頃合いですが、すでにランタン点灯。
本当は元来、自分にとってのランタンといえば加圧式のコールマンなのだが・・・
決して流行りに呑まれたワケではないとして、冬の残灯油でも灯せる燃費の良さでのコレであるとしたい(笑

   

酒肴には肉野菜焼き、出がけに庭で採ってきたキュウリにミニトマトとナス、夏野菜がイイね。
せっかく焚き火があるので炭火で焼肉をすりゃあ良いのですが、熱いし汗かくのはイヤなダメ人間(凹
簡単便利にシングルストーブとフライパンでやる・・・



日が暮れて行く・・・
この時間でも新たな車が入るようで、ヘッドライトの明かりが射し込んだりする。



周囲が暗くなり、ようやくフェアハンドの明かりが冴えてきた。

「真夜中の太陽」たるコールマンのランタンは、やれポンピングだとかジェネレーターだマントルだなどと、いろいろ手間や弄れる楽しみが魅力。
しかしかつて昔のキャンプブームの時、コールマンのランタンでは各自その明るさを競ったもので、キャンプ場では”ランタン光害”なるものまで問題化されたものだ。
何台もランタンを並べて光らせるような尖ったマニアのキャンプサイトなどは、”イカ釣り船”などと揶揄され卑下したものです。
それに比べ、現在のソロキャンプ・ブームでは照明器具の主流はLEDに次いでのOILランタンで、難しいスキルもいらずファッション性への訴求ゆえなのでしょうか。



とはいえ、こうしてOILランタンの明かりは、キャンプでの夜の暗さを味わうのにはとても良い灯りだと再認識します。
コールマンの実用的で周囲を照らす明るさも素晴らしいけれど、手元だけの最小限の明るさはまさにソロキャンプでこそ味わえる抒情あるものです。
ちなみに、カメヤマ・ロウソク一本揺らめく炎を見つめて・・・というのも一部オカルト好きキャンパーには重宝されるが、一歩間違えると周りに不審がられるので要注意ね(怖

さて、夜も更けました・・・
夜になり多少は気温も下がったはずですが、どうにもシュラフを被るほどの期待した涼しさにはなりませんでした。
それに湿度があって肌がベタついて心地良くはないですね。

昼はいなかった蚊も出てきていて、テントのチョイスはちょっと失敗。
やはりメッシュのある普通のテントにしておけばよかった、酒を飲む前に建てねばならんなぁ・・・。

寝る前に用心としてテント内の殺虫をした後、マットの上で横になる。
マットも触ると保温して心地良くない、冷感シートも安くなったし投資してもいいかもしれないが、この暑さも一時のものでお盆過ぎれば楽になる、と思う。
幸いに蚊も虫もいないようで安心して寝込む。



翌朝を迎えました。

やはり、露出していた足の脛と腕の数か所を蚊にやられていた(汗
やれやれと、かゆみ止め薬を塗りながら起床。

まだam6時前・・・



場内は静かですが、早くも撤収して出て行く人もいる。

   

左:管理棟下の炊事棟、右:第3、第4エリアへ下りる通路



樹木の間に入り込む枝道、木の根の凹凸や大きなうねりもあって走行には要注意です。

   

トイレ棟は大きく立派ですが、なにせエリアが広く車でスイスイと行くわけにもいかず、なにかと心配な人はこのトイレ棟に通える距離の場所にしたほうが吉。
自然豊かで広大なキャンプ場では決して子供さんからは目を離さず、トイレであっても一人で行かせることのないように・・・老婆心ながら。

   

ゆっくりの朝を過ごしながら、樹々の濃さや野鳥の声に癒される。
やがて頃合い・・・撤収を済ます。

蔵王坊平国設野営場でした・・・

下界では酷暑の暑さですが、ここはさすがは高原エリアで約25℃ほどです。
避暑として良いキャンプエリアなのは間違いないところ。

今回は夜の涼しさが期待ほどでなく個人的には今一つでしたが、この先のお盆時期あたりからは寒暖がつくようになり心地良さも増すはずです。
なんにせよ、この猛暑のうちは少しでも涼しさを求めてこの野営場でまったりしたいですね(笑






END




掲示板に、ご感想をお寄せくださると大変嬉しいです。
掲示板

home | back | next