レークピア白水(白水川ダム公園キャンプ場)(山形県)
2010年 4月

所在地:山形県東根市泉郷後沢アザミ沢1484-3
料金:無料

4月、お花見時期・・・春爛漫の陽気でなくてはいけない時期・・・
寒いんです(汗・・・いや、汗など出ようもない寒い風にあたっている。
寒さのおかげで、街の桜は2週間もその花を永らえているような感じなのです。



そんな週末の朝は日が当たって明るく、期待させられる。
久しぶりに、すぐ隣の近場の・・・そう、県境越えてすぐの山形へ。
東根市の白水ダムへ行ってみよう・・・そろそろ幕営に、いい時期なのではないかな?

とはいえ、現地へストレートに向かわない・・・笑
視察地に寄り道。

   

某所はいまだ冬模様の状態で、目的地まで辿ることが出来ない。
今年は春の訪れが遅いのかな。
まぁ、もっとも、宮城側と山形側は、山一つ超えて表裏のような感じではあります。

この後、天気は急変。
前線が通っているようで、にわかに暗くなり、雨、霰(あられ)、吹雪、風・・・。
どうしたんだ?ってなお天気の急変です。
今日の野営地は大丈夫なんだろうか?

そんなこんなで寒いので、そろそろカラダが温泉を欲するのです(笑
東根市へ辿り、温泉街の共同浴場を探す。
温泉王国・山形は、どの市町村でもたやすく、地場に湧き出る温泉の恩恵を受けることが出来る土地柄である。

この東根市においても、安価に利用できる共同浴場が多数あると聞く。
温泉街に来ればどこかは見つかるだろう・・・。
・・・
・・・
あれ?・・・汗
う〜〜む!しまった・・・良く調べてこないもので発見できない。
オオタ湯なんていう共同浴場などを探したのですが・・・頭の隅にあったのだけれども、足湯を発見したのみで、場所が判らん(汗
勉強不足!
・・・まったく方向違いのところを廻っていたみたい^^)



そんなことで、気の短い自分でもすぐに行ける、毎度の「こまつの湯」で・・・。
しかし、山形の温泉は、安価で納得の温泉場が多いです・・・子供と二人で¥550ですよ、安いよね。

なにせ先週の宮城の某温泉では合わせて¥1,200だったのを思い出し、改めて山形の温泉の良さを実感です・・・まぁ、貧乏人の僻みですがね(汗
茶褐色で、さらさらの湯・・・よく温まり湯冷めのしない湯、今日のような寒い日にはぴったりの温泉でした。

さて、なんとか天気は持ち直し、野営地「レークピア白水」へ到着。

      

本日、一緒に幕営する安倍氏が既に到着しておりました。
広場の所々は、さっきの荒れた天気で水浸しになっています。

     

がしかし、お気に入りの、僅かにある居心地の良い場所は無事で、ここに落ち着く。
やや風が吹いている・・・この風がまた、4月後半の陽気とは思えない、なんとも冷たい風なのだ。

      

安倍氏とは、だいぶ久しぶりの合流だが、元気そうで安心した。
熱いコーヒーを飲みつつ、夕方の頃合になるのを待つ。



安倍氏から土産に頂いたウィスキーですが、この素晴らしい酒を家に持って帰るまでのお預けは、我慢できないです・・・(笑
御無礼の許しを請うて、安倍氏と二人でこの「本物」のウィスキーを味わう。
NIKKAのシングル・モルト・ウィスキー・・・あぁ、好い香味。

雑な造りの、甘ったるいバーボンなんかではダメなんだな、自分の場合。

「宮城峡」のネーミングは伊達ではない・・・県境を宮城側に越して戻れば、北海道余市に次ぐNIKKAの主要な蒸留所があるのです。
そこは、日本のスコットランドとも称された、ウィスキー造りの聖地たる場所なのだ。
今回の野営地は山形・東根市の山奥だが、そんなNIKKAの聖地にもアクセスしたくなる距離の位置にある。



安倍氏が次いで出したのは、これまた素晴らしき、いまは貴重品と化してしまった「鯨の大和煮」の缶詰である。
自分の小さな時期には・・・小学生の頃の給食には、よくこの鯨肉が出ており、大和煮のほかに特に竜田揚げが大人気メニューであった。
私たちの子供の時代は、こうしてこの鯨を食べることに感謝し、そして給食とともに育ってきたのだ・・・そんな愛着がある。



思いもかけずに出て来たこの缶詰に・・・そんな昔のことを、懐かしく思い出させてくれた。
この甘辛い汁に炊かれた鯨肉の缶詰をバーナーで温めると香ばしさが増し、そしてスモーキーなNIKKAの銘酒はガッシリと受けてくれたのだった。

      

日も明るい夕方・・・日暮れを待っているが、ホロ酔いが先であった(汗。
風も止み、シンっと静か・・・今日の泊まりは我々だけのようだ。
誰も居ないことで、車でCDをかけてBGMにする。

     

髭のランプ、電池を交換して灯す。
いいねぇ・・・。



もっと素敵なのは、安倍氏の灯りのローソクの揺らぐ炎です。
風情がありますね。



興に乗って、お互いのアルコールストーブの比較実験・・・。
トランギアの燃焼は、確かに力強いですな。



さて、夜も更けた・・・。
寝るか・・・とBGMを流していた車を見れば、バッテリーが上がってしまってエンジンが掛からないです(大汗
急遽、ケーブルを繋いでエンジンを始動、しばらく充電させます・・・こんなこともあるとは、焦りますね(汗



暗い時間に一度目を覚ました時、遠くで鵺鳥(トラツグミ)の声を聞くことが出来た。
今頃の時期から初夏の前頃までは、こうした山の麓などでは良く聞く。

      

快晴の朝ですが、霜が降りました。
テントがまっ白く硬直し、水が凍りました。

デジカメも、冷えの為に電圧低下で動かず、白い世界を撮れなかった。
日に当たり、周囲が解凍した後は何事も無かったような風景。

レークピア白水、なかなか好い感じですね。
なにより、ひっそりして幕営を邪魔されないキャンプ場なのが好い。

ゆっくり撤収して散会。
また近くに一緒にやりましょ、と別れる。

帰路は、蔵王温泉へ。
大露天風呂・・・営業が始まっていた。



エコーラインで下ろうと思いましたが、翌日の月曜が開通でありました(笑




END



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