姫神山一本杉園地キャンプ場(岩手県)
2011年 1月

住所:岩手県盛岡市玉山区馬場前田
料金:無料

今回の幕営は、大のお気に入りの場所へと出向くことが出来ます。
それは、岩手県の姫神山一本杉園地です。

自分の住まいの宮城県の隣の岩手県ではあるけれど、岩手は広い!
県境を越えてから先、盛岡の玉山エリアは移動に何時間も掛かる距離なのです。



早朝に家を出て、盛岡まで北上一直線。
盛岡市内を通過したのはpm1時ころ、善いペースです。
このまま西根まで行き、温泉に浸かってから営地入りだ。



西根町から分岐して七時雨方面へ向かうと、このような雪道。
とたんに周りも大雪の後の様相。



到着!
・・・したのですが、な、な〜〜んと、改修工事で休業ですよ!
がんばって雪道を走破してきたのに・・・
ここの熱い湯に浸かりたかったんですよねぇ。
改修後はどうなるんでしょう?綺麗になるのかな?いつ再開なんでしょ?



そうなると、宿営地へ向かう途中になるところの、ユートランド姫神ってことに。
駐車場がツルツルですね〜おっと、アブナイ。



駐車場から望む姫神山です。
綺麗に見えて、これからあそこの麓で野営する・・・気分が盛り上がりますヨ。



さて、いよいよ今回の野営地、姫神山一本杉園地に到着です。
ここに来るまでもずっと積雪路。

     

現場の状況は問題ありませんね。
ただ周囲の木々の枝がどれもボキボキと折れて、無残な姿となっていて、先の年末年始中の大雪で荒れた痕が伺える。
雪原へ踏み入れるための準備をしているところへ、パトロールのパトカーが来ました。
しばし、お巡りさんと世間話・・・。
なんでも、正月はこの周辺は大雪で停電が4日まで続いたのだと言います。
晦日も正月もなかったと言って苦笑い・・・うーむ、大変だったのですね。
自分が宮城から来て、ここでの幕営がなにより好きだと言うと、その後約30分ほども姫神山や岩手山の話で盛り上がってしまった^^)

さて・・・話が長くなってしまって・・・。
準備が進んでないです(汗
え〜と、どしたらいいかな?
やはり背負って上るかな・・・何度も車まで下りてくるのは辛いですよ。



テント・・・どっちにしようか、迷う。
実は家を出るときは、早く出ることしか頭になくて、装備をどうしようかなどは移動しながら考えようと思ってました。
とりあえず、思いついた物を持って来てはいるのです。
一発でテン場へ着きたいので、ザックも用意してきた。
ザックに冬用シュラフとマットを入れると、それだけで結構嵩張る・・・が、快適に過ごすには致し方ない・・・たかが一泊するだけなんですがね。

     

登山口手前の雪原に上がってきた。
眺望の良い、とても爽快な場所だ・・・ここが好い。



先にも述べましたが、登山口前にあるこの桜の木、無残にもこの通り枝がボキボキ折れてしまっている。
大雪の影響だ。



↑以前の同じ二本の桜の木の状態です・・・レポ
春にはこの周囲の桜の木に花は咲くのだろうかと心配になる。



雪原にはクッキリと小動物の足跡。
ウサギ、それとなんだろう・・・



登山口の脇に少し下がった場所・・・
この辺りに建てることにしよう。



テン場を整地・・・
雪がサラサラに乾いていて、一向に踏み締められない・・・
イイ感じですねぇ〜雪中ならこう言う感じでなくては。



久しぶりに拡げた幕体。
手間なく確実に雪の上に建つ。

      

今夜の寝どころも出来た。
風もなく状況もイイ・・・キンと寒い・・・既に氷点下だ。
久しぶりの場所に、プシュッと乾杯。

残念ながら、期待の南部富士岩手山は、厚い雲に覆われて全く望めない。
しかし、麓を見下ろすこの爽快な眺め、周囲の雪景色、雪原風景・・・いいものです。



しかし、本当にここの雪はサラサラで気持ち良いですね。
気温がかなり低いので、素手でテントのポールなどを扱うと、ベタベタと瞬間的に凍りつく始末だ。

     

そろそろ周囲が暗くなってきた。
ポツポツとふもとの町の夜景が見え始める。



一段と冷え込んできますね。
ここは深々と冷え込んでくる感じがします。
わずかな夜景を楽しんで、頃合でテントに篭ることにします。



独宴会・・・お酒、根生姜(笑
七福神・・・岩手・石鳥谷の地酒だ。
糖類添加などで味付けをしない、正統派。

これがまた、なかなかイイ風味じゃないですか。
いかにも地酒らしい味・・・安くてもこうして本物の善い酒にめぐり合うことが出来る。
そうだ!石鳥谷と言えば、南部杜氏の拠点だな・・・どうりで!

シン・・・と静かな夜。
こうして無風の時も珍しいね。
ラジオも感度良く、遠くの局がレベル良く入ってくる。



冷やでも燗にしても、相変わらずこの七福神はイイ風味です、旨みがあって香味もいい。
純米だ吟醸だなどと言う前に、こういうふだん着の酒がちゃんとしてることが良いと思う・・・
まぁ、脇の柿の種は見なかったことに・・・(笑

独り誰もいない雪原で小さなテントに篭りチビリと酌み、あれこれと物思いに耽り、ふと、明日の朝は見事な南部富士を見たいと思ったりする。
こうして過ごすのが、自分なりの真冬の幕営での味わいだ。



外は相変わらず冷え込んでいる。
ふもとの夜景を眺めた後は、寝る支度。
狭いので、小物は一旦仕舞ってシュラフを拡げ、空気を取り込ませてふっくらさせる。
シュラフに入り込むと、フワリと暖かさが満ちてくる。
この瞬間もまた嬉しい時だったりしますね。



朝まで一度も起きずに熟睡だ(笑
静かな朝・・・もう外は明るくなっている。



起き掛けに、熱いお茶を飲もうと水筒を見れば・・・・
完全に凍っていてすぐにはお湯を沸かせない。
テントの中でこうも強固に凍っているとは・・・テント内は−5℃。



外は更に冷えていて、キンとした冷涼さです。
やはり、岩手山に雲がかかっている。



気分良く雪上散策・・・
相変わらず、サラサラの気持ちいい雪質。
日も差してきて・・・



一瞬だけれど、念願の南部富士・岩手山がお出ましになった^^)
やはり迫力の眺望なのです。



素晴らしい風景。
やはり、この姫神山一本杉園地での雪中幕営は最高だ!

さて、そろそろ撤収して帰路に発たないといけない時間。
う〜〜む、なんとも名残惜しいが、今回の幕営を閉じる。



途中、ウサギの新しい足跡を見ながら駐車場へ下りました。

今回は条件も上々、雪景色も上々・・・心ゆくまで楽しめたなぁ、最高でした。
綺麗な雪景色があるうちに、また同じように雪中幕営したいものです・・・。




END



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