須川野営場(岩手県)
2011年 10月
所在地:岩手県一関市厳美町祭畤山国有林内
料金:¥200/1泊
自分の知っている数ある野営場でも、何故かまだ利用してない場所が多くあります。
今回向かった、岩手・一関市にある「須川野営場」もその一つです。
ここは、岩手県と秋田県との県境の、標高1,000mを超えた須川温泉に位置する野営場です。
かなーり昔に覗いたときは、そのワイルドさにファミリーでの安楽な利用には考えられなかったものだ。
須川に上ってくる手前にある「真湯野営場」か、または、お隣・秋田側の「須川湖キャンプ場」などが定番だとおもう。
こうしてその頃から何年も過ぎ、このような野営場もきちんと利用したいもの・・・との思いを、ようやく今回成す事になったのです。
つまり、翌日は目前の栗駒山への登山をすることにして、この野営場で幕営する理由付けとしたのでした^^)
出立は昼頃・・・いつもよりかなり遅い。
一関よりR342へ分岐し、須川温泉を目指します。
一関市街を離れると、景勝地・厳美渓。
ここは、空飛ぶだんごの郭公団子で有名ですね。
その後更に進んで、真湯温泉。
温泉の国道を挟んだ向かい側、道路沿いにあるブナ林には「真湯野営場」があって、ここは利用料は無料だ。
横目で眺めたが、林の奥側の斜面はコンクリートの法面補強がされており、以前のシダ類などの生茂った景観が崩れてしまっていて残念です。
さて、ずっと上り道を辿り、やがて目的地の須川温泉へ到着。
もう夕方になってしまった・・・。
広い駐車場の端、トイレの隣に野営場を示す案内看板。
駐車場端のところから上がっていく。
すぐに炊事棟(水場)ですが、蛇口を捻っても水が出ない・・・もう止められているようです。
笹薮の間の小道を上がっていく。
迷子になりそうな小道です。
小道の先の一つの場所・・・何箇所にこのような板張りのサイトが点在。
別な所にはこんな場所も。
笹薮のおかげで全体像が把握しにくいのですが、もう、夕暮れが迫るので散策が出来ません。
先の板張りのサイトの先に作業小屋。
周りを見て回っていると人影。
管理人のようなので、話を聞き受付をお願いする。
もう、冬仕舞いの作業始めているのだという。
さて、夕陽が翳ってきています。
早々に幕営にかかりましょう。
板張りの上に張るのは難しいですなぁ〜(汗
板の隙間にペグを差込み、なんとかテントを固定します。
テントを張り終えると目の前の温泉へ・・・。
旅館の脇にある露天風呂、大日湯。
¥600と高いが、まぁしょうがないな。
大日岩を眺めながらの広い露天風呂、ツンと硫黄臭が漂って気分がイイです。
青白い湯に浸かりながら、明日の秣岳-栗駒山への登山縦走に気合が入る(・・・果たして完歩できるのか??)
ゆっくり温泉を楽しんで、風呂を上り野営場に戻るころには日が落ちて暗くなっていました。
一旦テントまで戻ると、さっきの露天風呂の脱衣カゴにケイタイを忘れてきてるじゃん!!(大汗
脱兎のように大日湯に引き返します・・・受付の所に届いてました、ヨカッタ!
日が暮れると刻々と冷え込んできています。
そりゃ、標高1,100mほどありますのでね〜。
でも、外が気持ちイイのですよ。
先のケイタイの忘れ物でチョッと焦りましたが^^、湯上りのイイ気分で晩酌の一杯。
先日キャンプ友のGさんに頂いた、NIKKAの「スナックモルト」がバックに残っていて、コレがとてもウィスキーに合う。
夜空に星が見えるようになり、東のほうにはひときわ明るい星・・・あれは木星?なのかな?
風が無くイイ感じ。
ただ、このテン場は小高い笹藪の中にあるような感じなので、熊が居やしないかと念のため熊鈴やラジオなどを鳴らすが、まぁ、気休め程度か。
しばらく外で飲んでいるが、気温が下がってきて周囲が露で濡れてきた。
さっき7℃ほどだったが、どんどん下がってきている。
そろそろ頃合でテントの中に篭ろう。
まるで真冬の幕営と一緒だね^^
テントに入ると極楽・・・
この極楽感、幸福感はえも言えないものです。
明日の登山に備え、酒は早々に切り上げ〆のラーメンにする。
寒さに備えようと辛いラーメンを煮る・・・具にはギョーザをトッピングで豪華な夕食!
ラーメンを食べ終われば寝る準備。
小物は全て片付けておき、明日の撤収を楽にする。
翌朝。
久々の冬用スタイルで構えたが、ダウンシュラフはまだ過剰装備だった・・・チョッと暑くて寝苦しかった。
うむ、今日はイイ天気だ・・・登山日和。
やはり氷点下となっており、霜が降りた。
周囲もテントも凍っており、バリバリになっている。
そして危ないのはこの板の上・・・ツルツル滑って非常に危ない!
滑ってコケないように気をつけながら、サクッと撤収。
車に戻って登山準備。
トイレも済ませて体調万全。
さて行きましょう・・・。
今回は栗駒山の隣にある、秣岳(まぐさだけ)〜天馬尾根〜栗駒山〜須川温泉と巡る縦走コースです。
駐車場から歩いてすぐの秋田側の栗駒荘にある看板・・・これはイイよね(笑
正面にははるかに、雪を被った鳥海山が望めました。
さて、秣岳の登山口まで車道を歩かねばなりません。
これが結構かかる・・・歩いて約40分。
須川湖沿いに歩いて行きます。
秣岳登山口に到着。
なんだか、もう結構歩いたような気がしてきました・・・(汗
いやいや・・・ここからが縦走の本番、スタートですよ・・・。
がんばりましょ!!
この縦走の様子は、こちらでご覧ください。
栗駒山(秣岳縦走)2011.10
END
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