−天空の野営地− 石蔵山林間広場(石蔵山村民憩の森)(岩手県)
2023年 9月

住所:岩手県一関市川崎町門崎字石蔵地内
料金:無料



2023年、今年の夏は異常すぎる暑さで記録づくめ。
9月もしばらく過ぎたものの、こちら東北地方でも依然として真夏のような状況でまったく暑さの衰えを感じない日々・・・

高原エリアへ行ったならば多少は涼めるとは思ってますが、この真夏の酷暑状況にへばってしまい野営に出かける気力も沸かないのです(凹
そんなワケで、このところはだいぶ間が空いてしまったものの残暑厳しきなか出派ってみることにする・・・



さて、今回の野営先は岩手一関市の石蔵山へと向かってます。
天気予報も曇りベースであり、多少は太陽の熱線を避けられて過ごせるだろう、との目論見だ。

宮城より県境を越えて岩手・一関に来て川崎町へ、スムーズに進んで石蔵山への取り付きへ分岐して車一台くらいの狭い幅の道を上る。
もう9月中旬だというのに、全然秋めいた感が無い情景だ。



神社のところまで上がって来た、さらに現地の広場へはもうすぐだ。



「天空の野営地」全景・・・
自分が「天空の野営地」と命名した馴染みの場所だ。

ここは無料で利用できるスポット、無料の野営場・キャンプ場こそ自分の主戦場(笑
その中でも、この石蔵山林間広場は昔からの馴染みで、なんと素晴らしき場所か・・・。
昔は人っ子一人入ってこなかったが、今は週末ともなればだいぶ混み合う。

   

眺望の利く下段側、草地エリアへ下りる。
全体に草丈も低く、縁に伸びた雑草を刈った跡もあってイイ感じ。

   

が、しかし・・・

予想に反して好天過ぎる・・・全然曇ってくれないし、直射日光がキツイ。
暑くてジッとしていられない、まだ何もしていないうちからものの数分で大粒の汗が滴る。

この野営地には木陰が無いので、日射しが強く暑い時期は逃げ場所が無いんだなぁ。
堪らずにタープ広げて影を作って避難する。
多少の風があるけれど、それでも暑い・・・

唯一救われたのはブヨ・蚊が居ない状況で素肌を出していられること、これはありがたかった。



想定外に暑くて辛い状況ながら、かといって別場所を探って移動する気力も失せた・・・
冷たい酒でこの暑さをごまかすことにした。

   

トイレと水場はいつもの通りで利用可、旧式・簡素な設備ながらあるだけでもありがたい。
特に今日は、大汗を拭いたタオルを水場で濯げるのは大いにありがたかった。



上段のこちら側も今日は好い状況だが、同じく日が照って暑い・・・

   

気温は高くて夏模様ながら、この「天空の野営地」の一角からの眺めは爽快で善き。
暑さに耐えつつ、日が翳ってくるのを待つ・・・

相変わらず場内には誰も来ず、我独りの貸し切り状況だ。

   

暑さで朦朧としてましたが、ようやく夕刻となり日が翳って日射しが無くなりました。
ヤレヤレ・・・

   

本日の寝処にて立て直し。
依然、蚊も居ないのでこうしてオープン的なほうが涼しく居られる。



やがて、目線の先の風景は夜景に替わる。
一関の街明かりが煌めいて綺麗。

この絶景が、幕体に居ながら堪能できる場所だ。
なんとも贅沢な一角。



さて、今夜の野営酒はなんと嬉しい青森・七戸の地酒の「作田」純米酒だ。
ここに来る途中に寄ったスーパーに有ったので即買いした。
以前、大間のテント広場脇の居酒屋で始めて出会い、そのときの美味しさを記憶していてまた飲みたかった酒だった。

柔らかく角の無い呑み口、旨味のある風味で香りも爽やか、欠点を感じない善き味わいだ。
自分が定番とする宮城の「浦霞・純米」や「天上夢幻」と同様か、それを上回るバランスの良さを感じる。
決して高価ではなく並みの価格帯ながらその値段以上・ワンランク上の良酒と思う、あと2,3本買っておけばよかった(笑



空はすっかり漆黒となって、眼下の夜景が更に煌めいて綺麗だ。



日本酒・作田が旨すぎて減らすのが勿体なくすぐに切り上げて、後はブラックニッカのハイボールでごまかす。

そして今夜のメインイベントは、NIKKAの「フロム・ザ・バレル」の封切りだ。
今夜は贅沢!

先日に貰ったものですが、さるスーパーにあったらしい。
このウィスキーは転売ヤーの標的になっていて、生産量も少ないのもあって今や酒屋の店頭に並ぶこともない。
そんな転売ヤーも、そのスーパーの酒コーナーは盲点だったに違いない(笑

こうして野営での一献のためにとって置いたのだ(笑
alc.51.4°なのに、ストレートでもスムーズに呑めるという恐ろしいウィスキー。

このウィスキーの美味さは別格だと思う・・・
これも勿体ないので、舐める程度にとどめる(貧乏性

   

夜も更けて・・・
この薪を燃したら寝ることにしようと思う。

   

やがて、その薪も燃え尽き鎮まった。
少しばかり風も涼やかになっていて心地良い。

周りの明かりを落としてOILランプを常夜灯にして細め、向こう側の夜景を見ながら横になって寝る。



虫にも刺されず、静かで快適に就寝・・・
非常に寝心地が良かった。



空は曇りで無風。

   

この日の一関市は、季節外れの熱帯夜だったらしく、やはりまだまだ夏を引きずっているんだなぁ。
とはいえ、このオープン状態で寝たので寝苦しさはなくて、熟睡した。

   

この張り方は簡単で、絶妙なサイズ感と内部の広さがイイね。
前面開放、夜には涼やかな風が入り心地良くて非常に善き。



今朝は湿気が無いのがイイね。
やがて気温が上がってきているので、この辺で畳む。

いやー、到着時の暑さは別として、その後は非常に心地良い野営でした。
この先は秋模様になるはず、その頃にもまたくることにしたいね。

    

上段の広場のほうも、夏草も丈が程々で綺麗に整っており良い状況だ。
砂利際は草刈もされて、その部分は更に使い良さげだ。

さて車を出して麓へ下りたが、この先はどうするか・・・



END





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