立谷沢南部山村広場(山形県)
2024年 4月

山形県田川郡庄内町立谷沢瀬場地内
利用料:無料

喜多方市山都森林スポーツ公園キャンプ場で佇んでいる。

今朝もこんな好天でイイ状況なのに、習性で早々に撤収してしまったのだ。
ここで連泊にすればよかったと後悔しているところだった・・・

車を出すがなにか後ろ髪を引かれる・・・



福島から新潟方面の日本海側、山形方面へ上がりどこか野営地を覗いてみるかな、と思い立つ。
日本海側の山形・鶴岡や酒田、その先の県境を越えて秋田方面もイイかもしれない。

そんな感じで車が進む。

山形鶴岡の手前あたり、車を停めて自分のこのサイトの一覧をみる。
今いるところから近くに庄内町、そこの立谷沢川にある広場を思い出した・・・



すでにここまで約半日ほどの工程になっていて、秋田方面に入っていろいろ探索すれば夕方になるか。
そろそろ検討にて覗いてみようか・・・



未だ雪山、空に浮かぶような鳥海山の姿を遠くに見る。
くる途中の名峰・月山の雪山風景は素晴らしい山容に見惚れながら、撮るのを失念・・・

さて、月山を回り込み庄内町へと来て立谷沢川の瀬場地区へ着く。
月の沢温泉北月山荘の下部エリアにある南部山村広場へ入る。



国指定の登録文化財である六渕砂防堰堤の前の広がる場所だ。
いまは水量が多いのか、離れていてもゴーゴーと流れ落ちる音が響いている。

   

さて肝心の場所は、上部側の草地広場も下部側の芝生広場も夏草が伸びる前で良好。
トイレ棟も開いており水洗の水も出て利用可、支障なし。

時間は少し早いものの、今日はここで泊まることにしよう・・・
秋田方面へは、また次の機会に先送りしましょう。

今時期ごく小さな黒い虫が多し、歩くと足元の芝から沸いてくる・・・
概ね無害な極小の虫だが、なかには数匹のブユがまとわりつくので警戒、殺虫する。
夜になって気温が下がれば小虫の活動も鈍り、気にならなくなるだろう。

   

今日も暑いので汗ダラで動く。

まずはタープを張る。
大昔のSP社のウィング・タープ、老幕なのに未だに酷使・・・。

   

オープン・タープが気持ち良い。
幕下をゆるく風が通り抜ける。

   

快晴の空のもと、良い風景だ・・・

正面に六渕砂防堰堤、新緑が始まった景色の向こうの未だ残雪の山々・・・
あれは何という山なんだろうか?・・・

   

暑くて汗かきながらなのに、火を上げる・・・

   

その焚き火を見ながら呑む。
横を見やれば、川向こうの山肌に咲き残っている山桜で花見酒。

   

一息ついて馴染んだところで、寝処のテントを張る。

今は暑くて汗をかくほどだが、日が翳ればきっと気温が急降下するはず。
寒くなればコレに籠る。

   

ずっと快晴・・・
やがて日は動き、ようやく木陰が伸びてこちらに掛かった。

ようやく涼しい・・・



ああ、善き情景・・・

   

夕日が対面の山々に射し込んでいる。

   

気温が下がり始めたが、今日も幸いに露濡れしてないのが嬉しい。
焚き火もイイ感じで楽しめている。

   

ふと見やれば、左手の山から、白い月が上がってきていた・・・
ほぼ満月だ。

   

何という素晴らしき情景か・・・!



快晴の夜空に眩しいほどの満月、チロチロと燃える焚き火・・・
野営酒が美味い・・・



寒くなってテントに籠り、そろそろ寝るかという頃・・・
状況急転、急に風が強まってきた。

強風・突風となって、隣のタープがだいぶ煽られるようになっている。
なにせ老幕、ムリせず急遽タープを畳んで収納する。

テントの方は背が低く強風を受け流すカタチで無問題、安心して寝る。



朝になっても風は残り吹いているが、昨晩ほどではない。
明るくなっているが、そのままテントでマッタリする。



露もなく乾いている。
朝、テントの中で飲む梅昆布茶が美味い(笑



朝も過ぎるが依然として誰も来ない、静かだ。

さて、頃合いで撤収する。
相変わらず風が吹いている。



サクサクと作業終了。
風があると、あの小虫にも邪魔されずに快適に作業ができた。

   

六渕砂防堰堤は迫力の景観、水量も多くゴーゴーと響く。



南部山村広場でした・・・



向こうに鳥海山、未だ雪山・・・

庄内地方も山形の米どころ、水田の面積がハンパない。
この立谷沢地区にも水田が広くみられる。

この先は田植えのシーズンだ・・・
田植えがされれば一面が緑色に染まって、カエルのケロケロ♪が聴こえるようになるのかな・・・

そういう、日本のあるべき風景がイイですね。



END





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