−天空の野営地− 石蔵山林間広場(石蔵山村民憩の森)(岩手県)
2025年 4月
住所:岩手県一関市川崎町門崎字石蔵地内
料金:無料
すっかり季節は春になってしまいました・・・
今回キャンプに出てきたのは実に昨年12月以来であり、なんとも、だいぶ間が空いてしまった。
その間は特に理由があったわけではないけれど、野暮用ばかりが重なっているのと荒天ばかりでとても野外でマッタリできる状況ではなかった数ヵ月だったように思う。
気が付けば周囲は桜花満開であり、花散る寸前の爛漫の情景である。
思いのほか、今年のキャンプへの出始めはこんなに遅い時期になってしまった・・・
今回は岩手・一関市の石蔵山へ向かう。
いつもの通い慣れた道を往く。
いつもながら、あの山の所へ上って行くのだなあ・・・
この看板の場所を曲がり、大船渡線の線路を越すと現地への取り付きの細い上り道となる。
ここを左折して、さらに上り傾斜が増して右へ左へと曲がりくねる。
現地までは舗装路であるが、なにせ幅が狭く車一台分ほどであり、ところどころでは対向車とのすれ違いはかなり困難。
自分の軽自動車でも結構緊張するくらいだから、大きな車ならそんな怖い思いまでして来ないほうが良い。
だいぶ上って来た所に、冬季はチェーンで通行止めの場所があった。
かなり昔の3月頃に来たことがあったが、深い残雪で車は滑りまくりでなんとか上ったものの・・・
なにせ細い道、危うく崖下に転落するかもしれない恐怖を感じながら坂道を上がってここまで辿ったところで、ここのチェーンが張ってあった。
急坂の積雪路、タイヤがスタックしながら何とか反転し、ほうほうの体で下り戻ったのだ。
なんとも苦い経験、昔は無鉄砲な行動だったと反省・・・
今現在は、冬季にこのチェーンは張られているのだろうか?
もう無管理になってしまったのだろうか?と思えるような廃れた感じだ。
それにしても、こうした場所は真冬の厳しい時期には危険がいっぱい。
いくら車が立派でも、無理して来ないほうがいいと思う。
その時期にキャンプ・レジャーに来たもののトラブって救援を要請するなど、キャンパーの恥でしかない。
さあ来た!
お〜〜!!良いね〜〜!素晴らしい情景。
野営場所が輝いて見える!
「天空の野営地」・・・
ここの一角、桜の木はまだ蕾が小さく開花には日が掛かりそう。
下の草地側は、まだ草丈が低く心地良い
眼下の一関市街地を見下ろす眺めも利いていて、良い場所。
こっち側で夜景を眺めようかな・・・
あれこれ悩むが、今回は上段側の広々とした芝地側にすることにしたい。
まだ草が生えていないのでとても足元が心地良い、最高だ。
この地はまだ春浅く、草花が生え始める前の状態なのだ。
場内、誰も居ないのでどこでも選び放題ながら、いつもの端っこにする。
周囲にはフキノトウがいっぱいあって、思わずフキ味噌で燗酒を遣りたくなる(笑
迷いましたが、せっかく無人で広々しているので贅沢に大きな幕体を立てる。
建てる作業で動くと、暑くて汗が滴る・・・
動けば汗も滴る季節になってまでキャンプに出て来てなかったのか、と思ってしまう。
こりゃ一人には広大で、スッカスカの空間(笑
なんとも贅沢な幕体の広さだなあ・・・
さっそく、いつもの安酒の封を開ける。
常夜灯も早々に点けられ、明日の朝まで灯っている。
自宅にある灯油で灯すので、非常に燃費がイイ。
いつものごとく、シェルタの中に小さな寝室を置く。
一人だとこの寝室を置いてもまだまだ空間が空いていて、贅沢の極み。
芝地にはまだ草が生えていないので、スッキリしていてとても気持ちが良いです。
ここのシンボル、天然岩にタッチ。
まだ枯れた茶色の情景ながら、スッキリした場内がとても心地良い。
ガスの充填、これは無資格者がやってはいけないワケですが、スミマセン見逃してくださいm(_ _)m
あ!?
バックの底に埋もれてました・・・
モーラナイフが出てきた!
普段使うシチュエーションが無いので埋もれちゃうんだろうなぁ・・・
小枝を切るくらいにでも使えばいいのに・・・(凹
非常時の保険用にだったと思うけれど、所謂、道具の持ち腐れか(反省
曇り空となり、風が冷えてきている・・・
予想に反して他に来る人はいない、完全に独りきり。
このシェルタに入ると、とても心地良く過ごせている。
今回の酒器・・・
これは伝統の福島・大堀相馬焼です。
走り駒(御神馬)の絵、青ひび、二重焼き・・・その特徴を持つ。
何と言ってもこの二重焼き構造は陶磁器界隈でも非常に珍しいもので、大堀相馬焼独特の技法だ。
このお猪口はストレート形で、これは大震災前の昔のデザインで今では当時のものでしか入手できない。
今日の野営酒は、岩手の銘酒・あさ開の純米酒。
トプンとお湯に浸けて燗にする。
ぬる燗で遣る。
香味が立って旨味も感じて、コレは美味しい。
野営酒、最高だ・・・
夕刻の頃・・・
曇天のため夕日の情景は望めないのは残念。
市街地には灯りが点き始めた。
そろそろランタンを稼働する。
#639はケロランタンにて、燃料は白ガスではなく家で使っている灯油が使える。
灯油燃料なので、稼働のスターターはアルコールでプリヒートから始まる。
その手順をしくじると、全体が黒煤だらけになって笑えない・・・
充分なプリヒートの後にバルブを開けると、パーッと明るく灯る。
先日、バーナーフレームごと部品交換しており、それまで以上に安定した稼働状況で非常に調子が良くなっている。
夕刻を過ぎ、暗さが増してくる。
暖房用にMSRのウィスパーライト・インターナショナルを灯油で稼働させたい。
それで、まずは強力なバーナーでプリヒートする。
充分にプリヒートすれば、煤けることなくクリーンに点火させられる。
幕内が一気に南国のような暖かさに包まれる。
天国のごとく、あー心地良い暖かさ。
外にでると、眼下には一関市街の灯りが煌めく。
小さな夜景だけれど、この野営地から眺める夜景情景は素晴らしい。
静かで穏やかな夜が更けてゆく・・・
心地良く穏やかな晩だ。
常夜灯を残して3歩で対面の寝室へ潜り込み、寝る(笑
翌朝も天気が良い・・・
穏やかな朝模様です。
心地良い朝模様でまったり過ごす・・・
夜露もなくカラリとしている。
快適なキャンプだった・・・
この石蔵山の広場、今後はどうなることか・・・
この先、閉鎖される方向で動いているらしい。
レジャーシーズン中はかなり人が来るようになり、それに伴ってだいぶ問題もあるようだ
BBQゴミ・コンロなどの投げ捨てや芝地への車両乗り入れ、捨て炭や芝の焦がしなどは山林火災に繋がる危険もあってマジに危険。
早々に各種の禁止看板が立たないことを、切に祈るのみ・・・
END
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